1980年9月25日、レッド・ツェッペリンのドラマー、ジョン・ボーナムが急性アルコール中毒のため死亡。このため、同年12月4日、レッド・ツェッペリンは解散を表明。以後、一時的なリユニオンがなされてはいますが、偉大なるハード・ロック・バンドは、この地球上から消えてしまいました。

そんなわけで、前回ご紹介した「In Through the Out Door」が彼らにとってのラスト・アルバムとなりましたが、82年11月にそれまでの未発表曲等を収録したアルバムを発表しました。

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Coda / Led Zeppelin

82年発表

そんなわけで、ツェッペリンのオリジナル・アルバムの最後を飾る作品として、このアルバムは捉えられています。収録された曲も、多少の偏りはありますが、ほぼ全年代を網羅しており、彼らの作品を聴けなくなってしまったファンにとって、とっても嬉しいプレゼントになりました。

そして。収録された曲も、正式リリースされたものと比較しても、勝るとも劣らない、いやむしろ、こっちを収録しておいた方がアルバムがもっと良くなっていたのにと、思うナンバーも多く、気持ち的には、こちらを真のラスト・アルバムと捉えたくなるファン心理も否定できません。

そんなわけで、このツェッペリン特集の第2集の大ラスはこのアルバムで締めさせていただきたいと思います。

① We,re Gonna Groove
アルバムのオープニングは、70年1月のロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ音源から。オリジナル・アルバムでは未発表のナンバーながら、当時ライヴのオープニングに使われていたそうです。オリジナルはベン・E・キング。バンドのサウンドも、ロバート・プラントのヴォーカルも最高にグルーヴしている名演です。03年のDVDで映像も公表されました。


② Poor Tom
70年の3rdアルバムのアウトテイク。アコースティック・ギターをフィーチャーしており、B面収録曲の流れを汲むナンバー。ボーナムのドラムが強調されています。
https://www.youtube.com/watch?v=C4kbm9C9_nQ

③ I Can,t Quit You Baby
①同様、70年のロイヤル・アルバート・ホールのライヴ音源。曲自体はデビュー・アルバムに収録されていた、ZEP流ブルーズ・ナンバー。原曲の作者はウィリー・ディクソン
https://www.youtube.com/watch?v=nsmY0tFJEIE

④ Walter,s Walk
④は5thアルバム「Houses of the Holy」のアウトテイク。同アルバムの曲と比較しても、軽快なノリのナンバーで、なんとなく重たい雰囲気の同作に収録されていれば、結構目立ったかなぁって思います。
https://www.youtube.com/watch?v=5Jv5Qxs7ovQ

⑤ Oznoe Baby
ここからB面に入ります。B面は⑦を除いて「In Through the Out Door」のアウトテイク。⑤も同アルバムにはなかった感じの軽快でポップな雰囲気のナンバー。個人的には、結構好きな曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=uYuDvvA1ogQ

⑥ Darlene
重たいリフが印象的な⑥も、彼らにしてはやや軽薄な雰囲気がありますが、この重厚なサウンドは、彼らならではのものだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=NAHdoaRmq6s

⑦ Bonzo,s Montreux
半ば、ボーナムの追悼アルバム的要素のあるこのアルバム。2ndアルバムと同様、アルバムのラス前にボーナムのドラム・ソロをフィーチャーしたインスト・ナンバーを配しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ITZmZa0I74g

⑧ Wearing And Tearing
そしてラストを飾るのは、この曲を世に出したことだけでも、十分にこのアルバムに歴史的意義を見い出せる、栄光のレッド・ツェッペリンのフィナーレを飾るに相応しいナンバー。次のアルバムのためにとっといたのかも知れませんが、なんでこれをアウトテイクにしたのか、理解に苦しむくらいの出来です。後期ZEPを代表する1曲であると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=sE2OO6_rG0g


さて、いろいろ噂が流れておりますが、この後に続くモノは出て来るのでしょうか。いつまで経っても、ファンをやきもきさせるバンドです。