しばらくパソコンの不具合でブログ活動が低調になっておりましたが、今週末から復帰していきたいと思います。結局、買い替えということになり、データ移行に時間がかかってしまいました。まあ、4年半経っており、かなり重くなっていたので、いい機会でした。

さて、この間にゲットした新譜を一つご紹介いたしましょう。USはウェスト・コーストの歌姫として高い人気を誇った、リンダ・ロンシュタットのコンピレーション・アルバムです。

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Duets / Linda Ronstadt

14年編集

さて、今回のコンピレーションですが、70年代から00年代の、彼女の全活動期間を通して発表してきた、デュエット曲の中からの名演を集めたもの。まさにアルバム・タイトル通りの内容です。

古くは74年、キャピトル時代の「Heart Like a Wheel」収録曲に始まり、最近のものでは、06年のケイジャン・ミュージシャン、アン・サヴォイとのコラボレーション・アルバムからと30年以上の期間にわたっています。

また、デュエット相手も、老若男女、ジャンルを問わずいろんなタイプのシンガーとのもの。曲も、シングルとしてヒットした曲もあれば、アルバム内の重要曲など、聴いてて飽きの来ないコンピです。

① Adieu False Heart (with Ann Savoy)
② I Can,t Get over You (same as above)
③ Walk Away Renee (same as above)
まずは、上述のサヴォイとのコラボから3曲。オーガニックなサウンドをバックに歌うリンダのヴォーカルがとってもさわやかです。

④ The New Partner Waltz (with Carl Jackson)
⑤ I Will Never Marry (with Dolly Parton)
④は、ルーヴィン・ブラザーズのトリビュート・アルバムから、カントリー・シンガー、カール・ジャクソンとのデュエット。カントリーらしいゆったりとしたナンバー。⑤は77年の「Simple Dreams」に収録されたドリー・パートンとのデュエット。曲はトラディショナル・ナンバー。
http://www.youtube.com/watch?v=xUWcbSWIt94

⑥ Pretty Bird (with Laurie Lewis)
⑦ I Can,t Help It (If I,m Still i Love with You) (with Emmylou Harris)
⑧ Hasten Down the Wind (with Don Henley)
⑥は当アルバム唯一の未発表曲で、女性ブルーグラス・ミュージシャン、ローリー・ルイスとのデュエット。美しいコーラスです。⑦は上述の「Heart Like a Wheel」に収録されたエミルー・ハリスとのデュエット。これもとってもいい感じです。そして、私が最も好きなリンダの76年のアルバムに収録された、アルバム・タイトル曲⑧。イーグルスのドン・ヘンリーとのデュエットです。ウォーレン・ジヴォンの作品。名曲!
http://www.youtube.com/watch?v=zFBu-Xmg4Hk

⑨ Prisoners in Disguise (with J.D.Souther)
⑩ I Think It,s Gonna Work Out Fine (with James Taylor)
⑨も75年発表アルバムのタイトル曲。曲を作ったジョン・デヴィッド・サウザーとのデュエット。ジェームス・テイラーとの⑩は、アイク&ティナ・ターナーの61年のヒット曲。ノリの良いポップ・ナンバー。
http://www.youtube.com/watch?v=vSdQEKLjku4

⑪ Don,t Know Much (with Aaron Neville)
⑫ All My Life (same as above)
⑬ Somewher Out There (with James Ingram)
⑪と⑫は、ネヴィル・ブラザースのアーロン・ネヴィルとのデュエット。89年の「Cry Like a Rainstorm, Howl Like the Wind」からのナンバー。80年代的サウンドが美しい2曲。そして大ヒットした⑬は、ジェイムズ・イングラムとのデュエットで、アニメ映画「An American Tail」のサウンド・トラック。


⑭ Sisters (with Bette Midler)
華やかな雰囲気の⑭は、ベット・ミドラーとのデュエットで、ミドラーのアルバムに収録された曲。ザッツ・エンターテインメントと言った雰囲気のナンバーです。
http://www.youtube.com/watch?v=d9T4M5dUJ1U

⑮ Moonlight in Vermont (with Frank Sinatra)
そしてラストは、なんとフランク・シナトラとのゴージャスにしっとりとしたバラード。94年のシナトラのデュエット・アルバムに収録さえているようです。なんか、エンパイア・ステート・ビルからの夜景が目に浮かぶナンバーです。


70年代のウェスト・コーストの歌姫から、80年代の華やかなポップス歌手、そして最近のアメリカン・ミュージックの伝承者へと、充実した歌手活動を行ってきたリンダの全てを一度に楽しめる、素晴らしいコンピでした。