今年もいろんな新譜を聴かせていただきましたが、単独記事として取り上げるのが辛かったり、いろいろ忙しくて取り上げる機会を失ってしまったりした作品もありました。

年末も押し詰まって参りましたので、そんなアルバムを一挙にご紹介したいと思います。一応6月下旬にそんな上期のアルバムを6枚ご紹介しておりますが、下期は4枚を一挙にご紹介したいと思います。

Vol.1の記事はこちら
(トッド・ラングレン、ワイアー、ステレオフォニックス)

Vol.2の記事はこちら
(ヴァンパイア・ウィークエンド、ディアハンター、ビーディ・アイ)

13 / Black Sabbath (13年発表)

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まずはブリティッシュ・ヘヴィ・メタルの重鎮、ブラック・サバスの19枚目のスタジオ・アルバム。ギーザー・バトラーが19年ぶりに、そしてオジー・オズボーンが78年以来35年ぶりに復帰したことで話題になりました。プロデュースに、レッチリの作品でお馴染みのリック・ルービンを起用したことでも話題になりました。
やっぱ、トニー・アイオミのギターには、オズボーンのヴォーカルが、ほんとピッタリですね。音そのものが現代的なギラギラした感じなんですが、この3人によるサウンドから創りださせるグルーヴ感は、やはり独特のものがありますね。

その新作から、「Loner」をお聴き下さい。


Too Weire to Live, Too Rare to Die! / Panic! at the Disco (13年発表)

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続いては、エモでおなじみのUSバンド、パニック・アット・ザ・ディスコの4作目。08年2ndアルバム以降、バンドが二分してしまったため、10ccのようにその前後で断層があるような感じがしますが、正式名称を引き継いだこちらの2人は、前作同様、エモ路線を突き進んでいます。
曲のヴァラエティという面では、ソング・ライターが2人いた2ndアルバムを超えることはできませんでしたが、前作に比べるとサウンドに明るさが増しており、彼ららしさも随分取り戻したのではないかと思います。
今回からツアー・メンバーを正式メンバーに加え、3人組のバンドとなり、曲調も全体的に明るくなったのではないかと思います。

それではアルバム・オープニング・ナンバーの「This Is Gospel」をどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=tGE381tbQa8

Reflektor / Arcade Fire (13年発表)

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続いては3年ぶりの新作、しかもCD2枚組を発表した、カナダのオルタナ・バンド、アーケイド・ファイアーです。メンバーがいろんな楽器を持ち替えて奏でる、ルーツ・ミュージックに迫るオーガニックなサウンドが特徴であり、魅力だったのですが、今回はかなり面食らいました。
今回は、どちらかと言うと、エレクトロニックなアレンジが全編に亘りなされていまして、これまでの彼らの持ち味が、全く楽しむことのできない内容でした。
彼ら本人たちは、大した変化だと思ってないだろうし、ソング・ライティング力は相変わらず光を感じるのですが、どうにもうまくとっつくことができませんでした。

それではアルバム・タイトル曲、「Reflektor」です。
http://www.youtube.com/watch?v=7E0fVfectDo

6 Feet beneath the Moon / King Krule (13年発表)

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そしてラストは、UKのシンガー・ソングライター、キング・クルールのデビュー作です。まだ19歳の若いアーティストなんですが、そのサウンドは実にユニークなものでした。
基本的にエレクトリック・ギターをつま弾きながら、迫力のあるヴォーカルを聴かせるサウンドなんですが、そのギター・プレイのフレージングや、曲のメロディは、もうなんと言っていいんでしょう、今までになかった感触で、一種独特の雰囲気を生み出しています。
その年活躍しそうな有望な新人を選出するBBCの「Sound of 2013」にも選ばれておりました。

では、記念すべきデビュー・アルバムのオープニング・ナンバー、「Easy Easy」です。
http://www.youtube.com/watch?v=hRzlbh4or3c


ということで、これにて今年聴いた新譜のほとんど全てをご紹介することができました。
今年もいろんなアーティストの、いろんな作品を楽しむことができました。いよいよ、1年間の振り返りに進んでいきたいと思います。