デヴィッド・ボウイが彼の全盛期の1つであるベルリン時代(70年代後半)を彷彿とする意欲作で復活してきたこの2013年。ベルリン時代のボウイの手によって復活を果たしたイギー・ポップが、久々の新作を発表したのは、歴史の偶然なのでしょうか。
時代を先導してきたボウイとイギーが、何十年を経た今でも波長が呼応しているところに、何か因縁に近いものを感じます。
えらい物騒なジャケットです。いくら死ぬ気でも。。。
07年にザ・ストゥージズ名義のアルバムを37年振りに発表したイギーでしたが、このアルバムに参加したオリジナル・メンバーのロン・アッシュトン(ギター)が09年に亡くなり、これがストゥージズ名義アルバム最後の作品だったのかなぁと思っておりました。
ところが、ロンの死後、セカンド・ギタリストだったジェイムズ・ウィリアムソンが復帰し、活動を継続しておりました。そして、そのウィリアムソンのプロデュースという形で、この新作が発表されました。今回は名義も73年の「Raw Power」の時と同じ名義を使っており、「21世紀の『Raw Power』」という意味合いもあるのかも知れません。
久々の前作も悪くはないんだけど、なんかリアル・タイム性に乏しい感じがして、博物館的感覚で聴いた作品だったんですが、今回はこのウィリアムソンの貢献が大きかったのか、この13年においても古さを感じず、それでいて全盛期のイギーを彷彿とするサウンドで、ボウイの新作以上に胸が熱くなるものを感じました。
今時10曲収録は少ないのですが、逆に捨て曲なしの緊張感溢れる作品集ができあがり、とっても気に入っています。
① Burn
オープニングから、地を這うようなギター・リフと、イギーのおどろおどろしいヴォーカルが、ストゥージズならではの雰囲気を作り上げてるロック・ナンバーでスタート。
http://www.youtube.com/watch?v=RDGG2k3tbIw
オープニングから、地を這うようなギター・リフと、イギーのおどろおどろしいヴォーカルが、ストゥージズならではの雰囲気を作り上げてるロック・ナンバーでスタート。
http://www.youtube.com/watch?v=RDGG2k3tbIw
② Sex And Money
サイモン&ガーファンクルの「冬の散歩道」みたいなイントロが印象的なナンバー。サックスもフィーチャーされ、スピード感に溢れてます。
http://www.youtube.com/watch?v=K2rOWTg4NJE
サイモン&ガーファンクルの「冬の散歩道」みたいなイントロが印象的なナンバー。サックスもフィーチャーされ、スピード感に溢れてます。
http://www.youtube.com/watch?v=K2rOWTg4NJE
③ Job
④ Gun
頭3発の勢いはほんと凄いですね。③も厚みのあるサウンドにイギーが真っ向から立ち向かうナンバー。ストーンズ風のアップテンポのロックン・ロール・ナンバーは、イギーにしては健康的なサウンド。
http://www.youtube.com/watch?v=j_0b8RLJuPo
④ Gun
頭3発の勢いはほんと凄いですね。③も厚みのあるサウンドにイギーが真っ向から立ち向かうナンバー。ストーンズ風のアップテンポのロックン・ロール・ナンバーは、イギーにしては健康的なサウンド。
http://www.youtube.com/watch?v=j_0b8RLJuPo
⑤ Unfriendly World
⑥ Ready to Die
⑤ではいきなりスロー・ダウンしてアコースティックなサウンドをバックに、イギーが不気味に囁くナンバー。ボウイがプロデュースしたような感じがします。続く⑥では再び勢いを取り戻し、ミディアム・テンポでどんどん盛り上がって行きます。
⑥ Ready to Die
⑤ではいきなりスロー・ダウンしてアコースティックなサウンドをバックに、イギーが不気味に囁くナンバー。ボウイがプロデュースしたような感じがします。続く⑥では再び勢いを取り戻し、ミディアム・テンポでどんどん盛り上がって行きます。
⑦ DD,s
⑧ Dirty Deal
オーティス・レディングの「I Can't Turn You Loose」を思わせるようなホーン入りのリフで盛り上がる⑦、自身の70年代後半の代表作「Lust for Life」にも通ずる激しくぶった切るようなリズムの⑧と、アルバム後半に来ても、どんどん盛り上げて来ます。
⑧ Dirty Deal
オーティス・レディングの「I Can't Turn You Loose」を思わせるようなホーン入りのリフで盛り上がる⑦、自身の70年代後半の代表作「Lust for Life」にも通ずる激しくぶった切るようなリズムの⑧と、アルバム後半に来ても、どんどん盛り上げて来ます。
⑨ Beat That Guy
⑩ The Departed
ラスト2曲は、⑤同様アコースティクなサウンドによるナンバー。⑨は重たいリズムながらポップな雰囲気もあり、その危ういバランス感が魅力。そしてラスト⑩では、再び怪しげに重たく囁くイギーのヴォーカルが堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=1a792AhtFNY
⑩ The Departed
ラスト2曲は、⑤同様アコースティクなサウンドによるナンバー。⑨は重たいリズムながらポップな雰囲気もあり、その危ういバランス感が魅力。そしてラスト⑩では、再び怪しげに重たく囁くイギーのヴォーカルが堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=1a792AhtFNY
前回のストゥージズの作品が、全盛期に比べるとややクォリティに劣るものだったので、今回はどうしようかと迷って、発売から購入まで時間がかかりましたが、これほどの作品が出来ていたとは、サプライズでした。ウィリアムソンの貢献、かなり大きいような気がします。