一人でもぶらっと立ち寄れる居酒屋が、昨年末で閉店してしまったため、金曜日の夜も真っすぐ帰って来れるようになり、家飲みで過ごす金曜日の夜。「ペケポン」は居酒屋で見たことはあったのですが、「クローズアップ現代」がお休みだとは知りませんでした。

こんな夜は、昨晩に引き続き、未だご紹介していない、十分に聴き慣れたアナログ盤をピックアップするのがいいかなと思い、久々の「コンピでイケイケ」の書庫からお送りしたいと思います。

オリジナル・アルバムの少なさから、当ブログでもあまり登場してこなかった、ロック界における革命的ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスのベストを取り上げさせていただきます。

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Smash Hits / Jimi Hendrix Experience

68年発表

ヘンドリックスの代表曲と言えば、やはり当アルバムのトップに収録されている「Purple Haze」(邦題:紫のけむり)だと思いますし、私自身、この曲を確か渋谷陽一氏の番組で初めて聴いて、これは凄い、ハンパないと、かなりの後追いながら、衝撃を受けた記憶がございます。

ところが、この曲、ヘンドリックスにとってデビュー2作目のシングルではあるのですが、デビュー・アルバムには収録されていないので(今のCDではボートラで収録されていますが)、初めて彼のアルバムを買おうと思った時は、この曲聴きたさに、オリジナル・スタジオ・アルバムではなく、この主にシングルで発表された曲を集めたこの、いわゆるベスト・アルバムに手が出てしまいました。そんなわけで、私が唯一持ってるヘンドリックスのアナログ盤となっております。

このコンピレーションは、2ndアルバム「Axis: Bold As Love」と3rdアルバム「Electric Ladyland」のほぼ中間となる68年4月にUKで発表されたもので、この時点でアルバム未収録だった曲集めたものとなっております。このベストはほんと良く聴きました。

① Purple Haze
上記でご紹介した①から景気良くスタート。ウッドストックでのこの曲の演奏も伝説となっています。67年3月に発表され、UKチャートで3位まで上がってます。


② Fire
③ Wind Cries Mary
②はデビュー・アルバムに収録されていた、スピード感溢れるスリリングなナンバー。③は3rdシングルとして67年5月に発表されたナンバー。スロー・テンポのブルーズ・ロック風ナンバー。当時の曲の中では珍しくじっくりと聴かせるナンバーです。
http://www.youtube.com/watch?v=M7alzhFMVqE

④ Can You See Me
⑤ 51st Anniversary
⑥ Hey Joe
④もデビュー・アルバムに収録されていたナンバー。サイケデリックっぽい雰囲気のアップ・テンポなナンバー。①のB面曲⑤も、サイケな時代を思わせる曲調。そして、記念すべきデビュー曲⑥をA面ラストに収録。このグルーヴ感あふれるサウンド、この時代の良質なロックって感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=19acKoKWdig

⑦ Stone Free
⑧ The Stars That Play with Laughing Sam,s Dice
⑨ Manic Depression
そしてB面トップを飾るのはデビュー曲⑥のB面として発表された⑦。初期のヘンドリックスの原初的衝動をそのまま詰め込んだような曲。⑧は4枚目のシングルとなった⑪のB面。かなりアヴァンギャルドな雰囲気の演奏です。デビュー・アルバムに収録されていた⑨は、リフが実に格好いいナンバー。個人的にも大好きなナンバーです。
http://www.youtube.com/watch?v=SGJ_hi1gdKs

⑩ Highway Chile
⑪ Burning of the Midnight Lamp
⑫ Foxy Lady
「Voodoo Chile」へと続くチャイル・シリーズの先駆けとなった⑩は、③のB面曲。⑪は4thシングルとして67年8月に発表された曲。バロック調のイントロは、かなりの意外性があり、この時点で既に実験的なサウンドに向かっていたことが伺えます。そしてラストの⑫はデビュー・アルバムのオープニングを飾った、これまた初期のヘンドリックスを代表するナンバー。この曲のリフもロック遺産の1つですね。
http://www.youtube.com/watch?v=cwugqkxYW_w


シングル・ヒットの少ないデビュー・アルバムに比べて、派手さと言う面ではこちらの方が一枚上手でないかと思います。初期のヘンドリックスの魅力を十二分に満喫できる、素晴らしいコンピであると思います。