本日は仕事納め。H24年、2012年の業務も終わりました。今年は東京から富山へ2年ぶりに帰って来て、生活のパターンが元に戻りました。息子も京都へ行ってしまい、既に娘も東京へ行ってしまっていたので、夫婦2人だけの生活に、22年ぶりに戻ったことも、大きかったですね。ちなみに9月には銀婚式も迎えました。そんなプライベートでも大きな変化があった今年聴いた音楽を、年末恒例記事ということで、振り返ってみたいと思います。

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【新人・若手】
 毎年、活きのいい新人が出てきてくれるのは、本当に楽しみです。一時期「ロックは死んだ」と思っていたのですが、そんな諦念をぶっ飛ばしてくれるバンドが今年も出て来てくれました。UKからはトライブススペクター、USからはハウラーといったビート系バンドの出現が爽快でした。ディランの再来を思わせるUKのシンガー・ソングライター、ジェイク・バグや、ザ・バンドの音楽にも通ずるルーツ系ロック・バンド、アラバマ・シェイクスの登場も嬉しかったですね。
 また、若手の方も、UKを中心に成長を感じさせるアルバムのリリースが相次ぎました。ザ・ヴァクシンズマムフォード&サンズザ・ヴィューザ・ビッグ・ピンクザ・クリブスブロック・パーティザ・ヘヴィーミーカザ・ティン・ティンズ等の新作が楽しめました。

それでは、UKからの大型新人のこの曲をお聴き下さい。
When My Day Comes / Tribes
http://www.youtube.com/watch?v=XEhlZ7vl-UA


【中堅】
 今年はオリンピック・イヤーでもありました。しかもロックの国、イギリスはロンドンで開催されたものですから、開会式・閉会式ともに、ロック・ファンにとっても十分に楽しめるものでした。今やUKの国民的バンドとも言えるミューズは、UKではオリンピックのテーマ曲を担当したそうで、閉会式にも出て来ましたね。その勢いで新作を発表していました。
 USではグリーン・デイの新作3連発が驚異的でした。サマソニのヘッドライナーで、2時間の単独公演並みのライヴを披露してくれた事も嬉しかったですね。元ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトも初のソロ・アルバムを発表。クランベリーズガービッジスマッシング・パンプキンズのような90年代話題を振りまいたバンドの久々の作品も印象的でした。
さらに、ジョン・メイヤーの新作、デレク・トラックスのテデスキ・トラックス・バンドのライヴ、ジョン・フルシアンテのレッド・ホット・チリ・ペッパーズ脱退後初のソロと、現代3大ギタリストの新作が揃ったのも面白かったですね。

それでは、久々の新作を聞かせてくれたこのバンドのナンバーをお聴き下さい。
Tomorrow / Cranberries
http://www.youtube.com/watch?v=e9R4jxku-DM


【ポップス、カントリー、ソウル】
 ロック以外の分野でも、いろいろ楽しませていただきました。ノラ・ジョーンズがデンジャー・マウスのプロデュースで新作を発表したのも驚きでした。ロックの分野に入れても良いのですが、ブラーのデーモン・アルバーンとレッチリのフリーらによる新ユニット、ロケット・ジュース&ザ・ムーンもジャンルを超越した作品でした。ケルト音楽の老舗グループ、チーフタンズは今旬の若手ミュージシャンとの共演ナンバーばかりを収めた作品を出しました。そのアルバムにも参加していた、カロライナ・チョコレート・ドロップスもルーツ・ミュージックの素晴らしさを堪能させてくれました。
 ソウルの分野はなかなか新譜をゲットすることはないのですが、今年はアリシア・キーズの新作が出ましたね。ソマリア出身でカナダで活動しているケイナーンの新作も良かったです。

それでは金沢にも来てくれた(行けなかったけど)ノラちゃんの曲をどうぞ。
Say Goodbye / Norah Jones
http://www.youtube.com/watch?v=XBlLzs3u5pg


【ベテラン】
 そして今年もベテランは元気でした。来日公演してくれたザ・ビーチ・ボーイズの新作は、信じられない思いで聴かせていただきました。そして、「神様」ボブ・ディランニール・ヤング「御大」も新作を発表。御大の新作発表は、今や年中行事ですが、今年は新録で2作(しかも1作はCD2枚組)も出してくれました。その他、ヴァン・モリソンブルース・スプリングスティーンドナルド・フェイゲンエアロスミスライ・クーダードクター・ジョンといったところが、全く衰えを感じさせない作品を発表してくれました。
 また、パンク以降の大物、ポール・ウェラーパティ・スミス、元シンプリー・レッドのミック・ハックネルも新譜を出しております。
 みな貫禄の1枚を重ねてくれたように思います。

それでは、11年ぶりのオリジナル・アルバムを発表したこのバンドお得意のコテコテ・バラードをどうぞ。
What Could Have Been Love / Aerosmith
http://www.youtube.com/watch?v=d7lCZ0rpH3o

毎年、こうやってこの1年聴いた音楽を振り返ると、今年も素晴らしい新しい音楽に出会えたことを、心から感謝したい気持ちになります。来年もまた楽しみです。

それでは、ラストは今年のNo.1ソングで締めたいと思います。
オーストラリアから突然のヒットとなったゴティエのこの曲。サマソニの会場でもライヴの合間に、しつこくかかっていたおかげで、耳についてしまった曲。PVもついつい最後まで見てしまいます。
Somebody That I Used to Know / Gotye