このブログを始めてから、HTカントリーさんをはじめ多くの方からカントリーの良さを教えてもらいながら、まだまだその真髄に十分触れないまま、オールド・ロックっぽいカントリーに魅力を感じている、オルタナ・カントリー男の私でございます。

とはいえ、ジョニー・キャッシュのベストを聴いたりして、すこしでもその魅力に触れようと努力しておりまして、本日の主役、ハンク・ウィリアムスについても2枚組ベストをiPodに入れて、時々耳にしております。

今晩はそのウィリアムスの若干変則的なトリビュート・アルバムをピックアップさせていただきました。

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The Lost Notebooks of Hank Williams / Various Artists

11年発表

まずは、こちらはロック・ブログでありますので、ハンク・ウィリアムスのご紹介を簡単に、ウィキペディアの冒頭の説明を転載させていただきます。
ハンク・ウィリアムズ(Hank Williams、本名:ハイラム・キング・ウィリアムズ、Hiram King Williams、1923年9月17日-1953年1月1日)は、カントリー音楽の歴史において最も重要な人物のひとりと見なされている、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、音楽家。1947年から、29歳で亡くなった1953年の最初の日までの短い間に、ウィリアムズは、「ビルボード」のカントリー&ウェスタン・チャートにおいて、1位になった11枚を含め、トップ10入りした35枚のシングル盤を録音した(このうち5枚は、ウィリアムズの死後にリリースされた)。

このウィリアムスが生前に残した未完成の歌詞を、現役のロック界、カントリー界のアーティストが、曲として完成して自らが演奏するという、トリビュートながら新曲ばかりという、時代を超えたトリビュート・アルバムが、ボブ・ディランが主導する形で編集され、このほどリリースされた次第であります。

とにかく豪華なメンバーです。発起人のディランはもちろんのこと、ロック界からは、元ザ・バンドのリヴォン・ヘルムシェリル・クロウ姐さん、ディランの息子のジェイコブ・ディラン、そしてホワイト・ストライプスのジャック・ホワイト。一般的にはジャズ界の人、ノラ・ジョーンズも参加。さらに、カントリー界からは、オルタナ系のルシンダ・ウィリアムスから、超大物のヴィンス・ギルに至るまで、多岐にわたってます。

いかに、多くのアーティストに影響を与えて来た人なのか、この面子を見てるだけでもわかりますね。

① You,ve Been Lonsome, Too / Alan Jackson
② The Love That Faded / Bob Dylan
まずは90年代から活躍しているカントリー・シンガー、アラン・ジャクソンが登場。続いて、発起人ディランのカントリー・ワルツ、②が続きます。やっぱディランのあの声を聴くと思わず落ち着いてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=41HfE7txOwY

③ How Many Times Have You Broken My Heart? / Norah Jones
④ You Know That I Know / Jack White
ザ・リトル・ウィリーズというカントリー・バンドも一時期ソロ活動と平行してやっていたノラちゃんの③、癒されますね。ジャック・ホワイトの④も、完璧なカントリー・ソングです。
http://www.youtube.com/watch?v=BBUFGFKHk-o&feature=related

⑤ I,m So Happy I Found You / Lucinda Williams
今年発表された新譜も好評だったルシンダ姉御の⑤も素晴らしいですね。ライヴ映像をご覧下さい。


⑥ I Hope You Shed a Million Tears / Vince Gill And Rodney Crowell
⑦ You,re Through Fooling Me / Patty Loveless
⑧ You,ll never Again Be Mine / Levon Helm
⑥はギルとロドニー・クロウェルの大御所カントリー・コンビによるデュエット。ケンタッキー出身の女性カントリー・シンガー、パティ・ラヴレスの⑦はフィドルの響きがいいですね。そして⑧では、ヘルムの枯れた歌声が、古のザ・バンドを彷彿させて、涙が出て来るくらいいい感じ。

⑨ Blue Is My Heart / Holly Williams
⑩ Oh, Mama, Come Home / Jakob Dylan
大物2世が続きます。⑨はこのアルバムの主役ハンクの娘、ホーリー・ウィリアムス(もちろんカントリー・シンガー)、そして⑩はディランの息子、ジェイコブの熱演です。
http://www.youtube.com/watch?v=gr6m6ef2ZJw

⑪ Angel Mine / Sheryl Crow
⑫ The Sermon on the Mount / Merle Haggard
シェリル姐さんの⑪は、実にゆったりとした、なぜか心が和んでしまうナンバー。そしてラストは、カントリー界から御歳73歳のマール・ハガードが努めます。長閑な雰囲気でアルバムは幕を閉じます。

こういう馴染みのアーティストも参加したアルバムで、カントリー界の大物の曲を聴くことができること、そしてそれが超大物ハンクに関わるものであること、驚きかつ感動するとともに、カントリーの魅力の理解をさらに進めることができたのではと思います。