ジョス・ストーンもデビューしてもう8年も経ったんですねぇ。とは言え、デビュー当時は私も知らなかったのですが、ブログ始めてから、いろんな方に教えていただき、彼女のデビュー・アルバムを聴いて、これは凄いシンガーで、かつ、私の好きな60~70年代のソウル・サウンドだと言う事で、その後フォローしてきた、UKの白人女性ソウル・シンガー。

亡くなったエイミー・ワインハウス以上にソウルを感じておりましたので、いまやUKソウルの第一人者と言っても過言ではないのではないでしょうか。

最近では、先般ご紹介したミック・ジャガーらとスーパーヘヴィでも、素晴らしいヴォーカルを聴かせておりましたが、それに先立ち7月に発表されていた、5枚目のアルバムをご紹介いたします。

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LP1 / Joss Stone

11年発表

今回のアルバムがとりわけ注目されたのは、スーパーヘヴィにも参加していた、元ユーリズミックスのデイヴ・スチュワートがプロデュースに参加したことです。ユーリズミックスも当初はテクノっぽいサウンドを売りにしていましたが、徐々に、ソウルフルなサウンドに展開していき(アレサ・フランクリンとの共演もありました)、アン・レノックスが実はソウルフルなシンガーであった事が明らかになっていきました。

そんなわけで、スチュワートとストーンのコラボというのは、まさに相性ピッタリではないかと思っておりましたが、音を聴くと、まさに期待どおりのサウンドで、かなり楽しめる作品でした。

ベタなソウルでもなく、かといってギミックに頼ったサウンドでもなく、力のあるポップ・ミュージックといった感じでした。そんな中でも、ストーンのヴォーカルには圧倒されるばかりでした。

① Newborn
 いかにもスチュワートのサウンドといった感じのアコギ・サウンドに対して、伸びのあるストーンのヴォーカルの力強さが素晴らしいオープニング・ナンバー。スチュワートも参加しているTV出演時の映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=MXz29XHrycQ&feature=related

② Karma
 グルーヴ感溢れるリズムが心地よい②の、ちょっと妖しい雰囲気は魅力的。ストーンのヴォーカルの強さを十分に堪能できます。シングル・カットもされてるこの曲、こちらもTV出演時の映像です。

http://www.youtube.com/watch?v=Cwo3Z56vSSo&feature=related

③ Don,t Start Lying to Me Now
④ Last One to Know
 ③はこれまたファンキーなリズム感で、じわじわと盛り上げてくるナンバー。格好いいです。④はメロディの美しいバラード・ナンバー。ストーンのヴォーカルが胸に迫ってきます。

⑤ Drive All Night
⑥ Cry Myself to Sleep
 威勢のいいタイトルの割りには、かなり抑制を効かせたスロー・ナンバーの⑤に続いて、こちらもマイナー調ながら、アコギ中心の軽やかなサウンドが印象的な⑥が流れてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=IM82jUKOIsI&feature=related

⑦ Somehow
 当アルバムからの最初のシングル・カットとなった⑦は、ユーリズミックスを思い起こさせるポップなソウル・ナンバー。
http://www.youtube.com/watch?v=l0hoIwfgbIw&feature=related

⑧ Landlord
⑨ Boat Yard
⑩ Take Good Care
 ⑧もアコギ中心ですが、マイナー調のメロディをストーンが切々と歌うナンバー。静かなバック・サウンドをバックに歌われる⑨は、ドラマチックなサビの部分が感動的です。そして、ラスト・ナンバーの⑩も、アコギのシンプルなサウンドをバックに、ストーンの絡みつくようなしっとりとしたヴォーカルが素晴らしいです。
http://www.youtube.com/watch?v=gWpIPOQjdK0&feature=related


デビュー時のオールド・ソウル・テイストとは随分かけ離れた、モダンなサウンドではありますが、ストーンのヴォーカルはデビュー時以上に磨きがかかっており、聴き応えのある作品に仕上がっております。