YouTubeをいろいろ眺めていると、なんか甲高い声のズングリムックリのおっつぁんが司会をやってる番組で、結構凄いアーティストが出て来るスタジオライヴの映像をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
そのズングリムックリは、その昔（といっても７０年代末頃ですが）、スクウィーズという、ニューウェイヴ系のバンドでキーボードを担当していた、ジュールズ・ホーランドという名前の、れっきとしたミュージシャンなわけです。
しかしながら、そのでしゃばり的な性格（だったのかどうか、把握できておりませんが）で、来年は２０周年を迎える、ＵＫの国営放送ＢＢＣで放映されている「Later...with Jools Holland」の司会者として、いろんなタイプのアーティストを紹介してきた、ＵＫのタモリみたいな人です。
実は、私の富山の家は、ようやく昨年、ＣＡＴＶも、テレビも、デジタルに取り替えたのですが、そのＣＡＴＶのデジタル化をきっかけに、「ミュージック・エア」という衛星チャンネルが、観る事ができるようになりました。このチャンネルのいい所は、このホーランド・ショーをノーカットで放映してくれたり、ＤＶＤ化されたミュージシャンの映像作品を流してくれるので、たいへん、重宝いたしております。
このホーランドのショーについては、夏ごろは０４～０５年頃の番組を流していて、録画して楽しんでおりましたが、１０月頃くらいから、週１ペースで９２年の第１シリーズから順次放映されておりました。
そんなわけで、この番組、それなりに古いもの、新しいもの、いろいろ取り揃いましたので、当ブログ、またまた、性懲りもなく、新書庫を設定し、その記念すべき記事をこれからやってみようと思います。
とにかくこの番組、いろんなジャンルのゲストを呼んでまして、アフリカのミュージシャンが出て来た思ったら、アークティック・モンキーズやクラクソンズといったＵＫの若手バンドも出て来て、雑種を任じるこのブログ以上のとっ散らかり感があります。
そのとっ散らかり感と、ＵＫ番組ということもあって、私にとっても、なんかとっても居心地のいい、楽しい番組で、豊かな音楽生活を送るに欠かせないものになってます。こんな素晴らしい音楽番組を持っているとは、ＢＢＣもさすがだなと思います。
というわけで、この書庫ではこの番組の中から、特に気に入ったラインアップの回をピックアップしていきたいと思います。
まず、当書庫第１回にピックアップした番組は、は９２年１１月に放映されたシリーズ第６回目の放送です。
出演者と演奏曲目は、以下のとおり。
① Middle of the Road / Denim
② Lucy / Nick Cave & Shane McGowan
③ Rainy Night in Soho / Nick Cave & Shane McGowan
④ Wonderful World / Nick Cave & Shane McGowan
⑤ Yeseterday / En Vougue
⑥ All the Best / John Prine
⑦ Angel from Montgomery / John Prine
⑧ Osmonds / Denim
② Lucy / Nick Cave & Shane McGowan
③ Rainy Night in Soho / Nick Cave & Shane McGowan
④ Wonderful World / Nick Cave & Shane McGowan
⑤ Yeseterday / En Vougue
⑥ All the Best / John Prine
⑦ Angel from Montgomery / John Prine
⑧ Osmonds / Denim
①と⑧のデニムは、フェルトという８０年代にあったバンドに在籍していた、ローレンスという人が、バーミンガムで結成した、９０年代前半に活躍していたバンドです。グラム・ロックのフォロワー的バンドということですが、むしろブリット・ポップの走りみたいな雰囲気を感じました。意外といいなぁと思った次第。①の映像、あまり画質は良くありませんがご覧下さい。
②から④は、オーストラリア出身のニック・ケイヴと、アイルランド出身のザ・ポーグスのヴォーカリスト、シェーン・マッガウアンのデュエット。ケイヴの②をマッガウアンが、マッガウアンの③のケイヴが歌うという嬉しい企画。そしてラストの④では、ルイ・アームストロングの名曲を聴かせてくれます。
What a Wonderful World / Nick Cave & Shane MacGowan
⑤のアン・ヴォーグはＵＳの黒人女声４人組グループ。ザ・ビートルズの名曲をアカペラで歌います。（映像見つからず）
そして、⑥と⑦は、アメリカの心の歌手、ジョン・プライン。この番組収録時の最新作「The Missing Years」からの⑥と、デビュー・アルバムからの⑦を披露しています。
All the Best & Angel from Montgomery / John Prine
当時はまだ４組だけしか出演してなかったようですが、ヴァラエティに富み、しかも面子を聴くと、ぜひ観たいなというラインアップを揃えるところ、スタート当初から、なかなか凄い番組だったんだなと思います。