ここのところ、「20世紀のソウル・ナンバー」の投票や、当ブログ3周年記念、ビートルズ・リマスター盤発売と、いろんなイベントが続いたもので、やや途切れておりました「レコード・コレクターズ」誌 7月号に掲載されていた、アメリカン・オールディーズ 1954-1966のベスト100のご紹介。決して忘れてたわけではありませんが、ちょっと機会を失っておりました。
これまで第65位まで紹介して参りましたので、あと35曲、回数にすると7回になりますが、根気良く続けて参りたいと思います。
そんなわけで、久々のこのコーナー、第65位から第70位までをご紹介して参りましょう!
第66位 Lucille / Little Richard 第67位 Sherry / The Four Seasons 第68位 Runaround Sue / Dion 第69位 Georgia on My Mind / Ray Charles 第70位 I Can't Help Myself (Sugar Pie, Honey Bunch) / Four Topsこのシリーズ何回も登場しているリトル・リチャードに、意外や意外、ここにきて初登場のレイ・チャールズ、さらに「4」のつくヴォーカル・グループが2つ入ってきています。どれもが有名な曲ですね。
その中でただ1曲、タイトル見ても良くわからなかった曲がありましたので、今晩はこれを取り上げて見ましょう。
Runaround Sue / Dion (61年発表)
このディオンというアーティスト、なんとなく名前を聞いたことはあったのですが、どんな人なのか全くわかっておりませんでした。「浮気なスー」という邦題のこの曲も、知らない曲だと思っていたら、この軽快なオープニングは、間違いなく聞いたことのある曲でした。ウィキペディアで検索したのですが、KDDIのインターネット・サービスやら、セリーヌ・ディオン、ディオンヌ・ワーウィックらがヒットしてしまい、ネット検索泣かせの名前です。
ディオンは39年ニューヨーク生まれのシンガー・ソングライターで、57年にディオン&ザ・ベルモンツでデビュー。トップ10ヒットも何曲か生み出しているのですが、60年にソロで独立。現在でも活動を続けているようです。
この曲は、デル・サテンズというヴォーカル・グループをバックに従えて録音されたもので、61年に彼唯一の全米No.1ヒットとなっています。ドゥ・ワップ、ポップス、R&B、ブルーズを見事にブレンドした、陽気でパワフルな曲です。この時期の彼をパンクの原型であると評価する人もいるそうです。
それではその曲、聴いていただきましょう。「Runaround Sue」 by Dion。
さて、この曲はレイフ・ギャレットもカヴァーしているようですが、YouTubeを検索してたら、デル・シャノンのカヴァーも見つかりました。もしかしたら、私が知ってるのはこちらのヴァージョンだったのかも知れませんが、定かではありません。
聴いていると、なんだかとっても嬉しくなってしまう曲ですね。