久々に20世紀のロック・ソングを1曲ご紹介しましょう。この書庫、登録曲はどんどん増えていくのに、まだ3曲しか取り上げていないので、そろそろ勢力的に紹介していかなければと思ってますが、1曲を掘り下げて記事にするのは、アルバム1枚の紹介よりも、私にとってはちょっと重く感じております。で、今日は、第10回のブリティッシュ・インヴェイジョン編で見事4位に入賞したこの曲です。
小学校時代からの幼なじみの2人、アラン・クラークとグラハム・ナッシュを中心に、ベース、ドラム、リード・ギターとメンバーを増やしていき、62年にザ・ホリーズを結成。バンド名はウィキペディアによると、バディ・ホリーからきたとか、ひいらぎ(Holly)からきたとか、この2つの掛け合わせだとか、諸説があるようです。
63年にシングル・デビュー、64年には1stアルバムが全英第2位のヒットとなるなど、一躍人気バンドに駆け上がり、その後も精力的な活動をつづけました。この「Bus Stop」は66年に発表され、全英、全米ともに5位を記録したヒット曲。日本でも、良く知られている(というか、ホリーズというとこれしか知らない人が多い)曲です。
まずは、モノクロ映像ですが、どうぞ。
雨のバス停 彼女がいた ぼくの傘に入りませんと声かけた バスは行っても 彼女はここに 傘の中で 愛が生まれた 風の日、雨の日、日差しの強い日 夏は毎日が お楽しみ 8月までには 彼女をゲット
こういう歌詞をビーチ・ボーイズがやると、カラッと明るい曲になるんでしょうけど、そこはさすがUKグループ。イントロのギターや、Aメロは、なぜか憂いを含んだような胸キュンのメロディ。サビのところのメロディとコーラスは秀逸。この曲の最大のポイントですね。
毎朝 彼女に会おうと バス停に立つ 時々彼女はバスを降り 買ってきたもの見せてくれる あいつら狂ったんじゃないのと みんなが見ている いつか ぼくと彼女の名前は 同じになるのさ これが全ての始まり ばかげてるけどホントの話 ロマンスの始まりは 小さなことから 陽が差して 氷がとけて もう隠しようもない あの傘が仲人なんて 素敵じゃない
テンポも良いし、ポップさも抜群。ホント良くできた曲だと思います。
さて、UKのバス停では愛が生まれましたが、日本のバス停は別れの場所になったようです。