「ファンが選ぶ20世紀のロックソング」第14回めは、第8回の80年代編に続いて、難関の90年代編でやってみました。この10年を象徴するいくつかのブーム、ムーヴメントはあったものの、どれもが散発に終わった感があり、なかなか掴みきれない10年間。私も含めて、リアルタイムのロックから離れていた人も多いようで、投票された方々もご苦労されたり、残念ながら参加を断念された方も多かったと思います。

そんな訳で、今回はさすがに、初のランキング不成立といった事態も想定されたのですが、さすが我がブログのファンの皆様です。おかげさまで、なんとか形になったような気がします。

投票いただけた方は12名(私を含む)で、ビーチ・ボーイズ編の11名よりは多くの方に参加いただけました。投票数は116票で、89曲がノミネートされました。複数票獲得は17曲、ベスト5も3票以上と、他のランキングと比べても遜色のないものになりました。

前回のイーグルス編では、本命と見られていた「Hotel California」が3位に留まる等、番狂わせが起こりましたが、今回はどうでしょうか。本命って何よ!って感じの方もいらっしゃるかも知れませんが、大半の方は「あの曲」だと思ってらっしゃるでしょうね。

では、お待たせしました、発表に移りたいと思います。毎度のことですが、順位の付け方については、得票数の多い順で、同数得票の曲間の順位については、コメント数の多いファンの方が投票した曲が上位になるようあくまでも遊びで順位をつけております。また、1票のみ獲得した曲は後日改めて発表させていただきたいと思います。


第16~11位

第16位タイ Runaway Train / Soul Asylum
第16位タイ Are You Gonna Go My Way (自由への疾走) / Lenny Kravitz
第15位   Californication / Red Hot Chili Peppers
第14位   Can't Stop Lovin' You / Van Halen
第12位タイ To Be with You / Mr. Big
第12位タイ I Don't Wanna Miss a Thing / Aerosmith
第11位   Guerrilla Radio / Rage against the Machine  [全て2票獲得] 
タイになったのは2曲とも同じ方2名が投票されたためです。
ソウル・アサイラムは、すいません、名前すら知りませんでした。
レニクラの曲は、CMにもなってましたから、聞けば大半の方が知っていると思います。
レッチリの2000年の名作もランクイン。
ヴァン・ヘイレンやミスター・ビッグの曲は、すいません、たぶん知らないと思います。
エアロの映画「アルマゲドン」の主題曲はエアロスミス編でもベスト10入りしています。
レイジは「The Battle of Los Angeles」からのシングルカット。

さあ、早くもベスト10の発表です!!

第9位タイ Begging You / The Stone Roses [2票]

第9位タイ Bitter Sweet Symphony / The Verve [2票]

マンチェスター・サウンドの代表格、ストーン・ローゼズの2ndアルバム収録曲がベスト10入り。これもレイヴっていうんでしょうかね。
同じくUKから、こちらはオアシスと兄弟関係にあるとも言われているザ・ヴァーヴ、97年の「Urban Hymns」からの曲。PVは見たことありました。

第8位 Losing My Religion / REM [2票]

80年代編・90年代編双方で複数票獲得したのが、ヴァン・ヘイレンとこのREM。この曲は91年「Out Of Time」からのシングル・カット第1弾。いかにも彼ららしい淡々としたポップ・ロックですね。

第7位 All I Wanna Do / Sheryl Crow [2票]

90年代を代表する(と言っていいでしょう)女性ロッカー、シェリル・クロウ、デビュー・アルバムからのシングル・カット。チャートの動きをみると、これが初のヒットですね。軽快なポップ感が良いです。

第6位 There She Goes / The La's [2票]

90年にアルバム1枚のみを発表して消えてしまったUKのギター・ポップ・バンド、ラーズのほとんど唯一のヒット曲。私、このグループ名知らなかったのですが、曲聞いてみたら、知ってました。たぶん、まだFM聞いたりしていた頃なので、耳に残っていたんでしょうね。コシさん好みのいい曲です。

さて、あと5曲。5位以上は「20世紀のロック・ソング」に登録させていただきます。

第5位 Enter Sandman / Metallica [3票]

ヘビメタというか、スラシュ・メタルの雄、メタリカが第5位に入ってきました。名盤と言われる「メタリカ(俗称:ブラック・アルバム)」のオープニングを飾ったヘビーな曲。

第4位 Creep / Radiohead [3票]

にゃごにゃごさん、お待たせしました。90年代を代表するバンドの1つ、レイディオヘッドのデビュー・アルバムからのシングル・カットで、チャート的にもブレイクした曲。私、知らなかったのですが、名曲だと思います。

第3位 Don't Look Back in Anger / Oasis [3票]

オアシスは、どの曲が入ってくるのか楽しみだったのですが、やはり名作2ndアルバム「Morning Glory」のハイライト曲が、堂々のベスト3入り。言わずと知れたブリット・ポップの代表バンド。90年代前半の勢いは凄まじかったですね。(後追いですけど。)

第2位 Under the Bridege / Red Hot Chili Peppers [4票]

子供の時、「おまえは橋の下から拾ってきた子だ!」と親に怒られたことを思い出す、レッチリ90年代の名曲が第2位です。名作「Blood Sugar Sex Magik」収録曲。彼らには珍しくしっとり聴かせるロック・バラード。

そして、90年代を代表する1曲に選ばれたのは!(って、もうおわかりですね。)


 ク
  ロ
   |
    ル
     し
      て
       下
        さ
         い


 ク
  ロ
   |
    ル
     し
      て
       下
        さ
         い


お時間のある方は第1位の曲のビデオをどうぞ!



 ク
  ロ
   |
    ル
     し
      て
       下
        さ
         い

 ク
  ロ
   |
    ル
     し
      て
       下
        さ
         い




第1位 Smells Like a Teen Spirit / Nirvana [7票]

今回は本命がきっちり取りました。しかも断トツの7票。得票率6割3分6厘。さすがです。ローリング・ストーン誌のオールタイム・ロック・ベスト500でも、レイ・チャールズの「ホワット・アイ・セイ」を押さえて9位にランク・インした、誰もが認める90年代のロック・アンセム。やはり、ニルヴァーナは強かった。

続いて、アーティスト・ランキングの発表です。
第1位   Oasis(9票)
第2位   Nirvana(8票)
第3位   Red Hot Chili Peppers(7票)
第4位   Radiohead(5票)
第5位タイ Aerosmith、Blur、Metallica、Rage against the Machine、Sheryl Crow(各3票)
曲では惜しくも3位に終わったものの、アーティスト得票では見事1位に輝いたオアシス。なんと7曲がエントリーされ、これはもちろん最多。2~4位も90年代を代表するアーティストが並んでいます。

はっきり言って私も知らない曲があまりに多く、この記事も「ようつべ」で知らない曲は検索しながら書いていた次第です。それでも、おかげで、混沌としていた90年代ロックというものが、かなりはっきりと掴めてきて、今まで聴いていなかったものの中から、どれを聞いていくべきかわかったような気がします。ほんと、投票いただいた方には感謝する次第です。また、この時代あまり詳しくない方は、上記の曲は検索すればほとんど映像で見れますので、ご自分の好きな曲を探してみるのも面白いと思います。


さて、お待ちかねの個人賞の発表です。

個人賞の発表


オンリー・ワン賞(投票した曲全て1票のみ)
さすがに72曲が1票のみという状態ですから、久々に今回は受賞者が出ました!! kollektableさんおめでとうございます。80年代編であと1曲に泣いたリベンジを果たしました。borninさん、残念! 1曲だけ2票とっちゃいました。

オール・フレンズ賞(ネーミング悪いですが、投票した曲全て複数票獲得)
こういう状態ですから当然のことながら該当者なしでした。最も近かったのは、意外や意外! 駅前事変さんの8曲でした。

オール・ベスト10賞(投票曲全てベスト10の曲に投票した方)
10曲選んでもらってオール・ベスト10というのは、まずあり得ませんね。上記同様、こちらも該当者なしにさせていただきます。これまた最高は、7曲をベスト10入りさせた駅前事変さんでした。

コシとナカヨチ賞(ブログ主の私とのカブリが多かった方)
イーグルス編では2曲では賞をおあげしなかったのですが、今回のような状況では2曲かぶっただけでもOKでしょう。長期休養から復帰したBILLさん、そして今回初参加トーヤンさんでした。ナカヨチね!!

発表は以上です。

投票いただいたみなさん、ご協力ありがとうございました。
次回は、今回、投票断念された方の鬱憤を晴らすようなテーマを考えてみたいと思います。では、またお会いしましょう。