「ファンが選ぶ20世紀のロックソング」、第13回も前回同様1つのグループを取り上げて投票を行いました。今回は、再結成の新作が完成し、今月末の発売が待ち遠しい、70年代ウェスト・コースト・サウンドを代表するバンド、イーグルスを取り上げました。

初期のカントリー風味溢れるカラッとしたサウンドから、後期の西海岸の憂鬱をテーマにしたあの大名曲まで、実にヴァラエティ溢れる名曲の数々を生み出したバンド。メンバー全員が曲を書けるというのも、当時でも珍しかったですね。そのため、6枚のオリジナル・アルバムしか発表していないにも関わらず、絞込みには皆さん、ご苦労されたようであります。

今回はの投票は久々に多くの方に参加いただきまして、19名の方から95票をいただきました。ところが、曲の数は24曲ということで、高レベルの激戦となりました。10票以上獲得がなんと4曲です。

これまでこの投票は、誰もが1位と認める曲をあえて外して投票される方がいらっしゃるのですが、それでも「天国への階段」「ボヘミアン・ラプソディ」「レイラ」「グッド・ヴィブレーション」といった代表曲がハンディをものともせずに1位を獲得してきましたが、さて、あの曲はどうなったでしょう。早速、発表させていただきましょう。

毎度のことですが、順位の付け方については、得票数の多い順で、同数得票の曲間の順位については、当ブログにおけるコメント数の多いファンの方が投票した曲が上位になるようあくまでも遊びで順位をつけております。

まずは1票のみの曲、10曲のご紹介。

第15位タイ(1票獲得曲)

Already Gone(過ぎた事)、James Dean、Ol' '55(懐かしの'55年)
After the Thrill Is Gone、Wasted Time(時は流れて)
Please Come Home for Christmas(ふたりだけのクリスマス) 
In the City、Heartache Tonight、Get Over It、 Love Will Keep Us Alive
3rdアルバム「On the Border」から3曲入りました。「Ol 55」は、トム・ウェイツの曲。一応ラスト・アルバムの「The Long Run」からも2曲。「Heartache Tonight」は、当時シングル・カットされ、そこそこヒットしてましたが複数票獲得できず。最後の2曲は、94年の再結成アルバム「Hell Freezes Over」に収録された新曲です。

さあ、どんどん行きましょう!!

第14位~第11位

第14位 Witchy Woman(魔女のささやき)
第13位 The Last Resort
第12位 Peaceful Easy Feeling [以上2票]
第11位 I Can't Tell You Why(言い出せなくて) [3票]
デビュー・アルバムから2曲ランクイン。「魔女のささやき」は、「呪われた夜」に繋がるドン・ヘンリーのおどろおどろ路線の曲。一方、「Peaceful Easy Feeling」グレン・フライらしい、カントリー調の爽やかな曲。「The Last Resort」は名盤「Hotel California」のエンディングを飾った大作。「The Long Run」から新加入したティモシー・シュミットが歌う「言い出せなくて」も彼らの代表作ですね。

さあ、いよいよベスト10の発表です。

第10位 Tequila Sunrise [3票]

2ndアルバム「Desperado」に収録されたフレイのこれまたカントリー調の曲。やや重めの曲が多いアルバムの中で、ほっと一息つける曲でした。

第9位 New Kid in Town [4票]

「Hotel California」からの第1弾シングルとしてカットされた、これまたフレイが歌う穏やかな曲。JDサウザーも作曲で参加。

第8位 Life in the Fast Lane(駆け足の人生) [4票]

これも確か「Hotel California」からシングル・カットされた曲。こちらはエレクトリク・セットで、ジョー・ウォルシュドン・フェルダーの激しいギターが聴けるロック・ソング。

第7位 Best of My Love(我が愛の至上) [4票]

「On the Border」のラストを飾った実に美しい曲。堂々のベスト10入りです。邦題はジョン・コルトレーンの曲と混同してしまいます。

第6位 Liyn' Eyes(いつわりの瞳) [5票]

4thアルバム「呪われた夜」に収録され、シングル・カットもされたフレイのお得意のカントリー風味の軽やかなポップソング。残念ながらベスト5入りならず。

さあ、いよいよベスト5。5位以上は「20世紀のロック・ソング」に登録させていただきます。

第5位 Take It Easy [8票]

デビュー・アルバムの冒頭を飾った初期の彼らの代名詞的な曲。ウェスト・コースト・サウンドのスローガン的な役割も担ってましたね。ジャクソン・ブラウンも作曲に参加。

第4位 One of These Nights(呪われた夜) [10票]

イーグルス大ブレイクのきっかけとなった4thアルバムの冒頭を飾ったアルバム・タイトル曲。おどろおどろしいベースラインとヘンリーの乾いたヴォーカルが夏にぴったりでした。10票も獲得しながら4位にとどまりました。

第3位 Hotel California [11票]

大方の予想を裏切りこの位置、第3位にとどまってしまいました。11票あれば他の投票では十分にトップを取れる得票なのですが。まぎれもなくイーグルス最大の代表曲。ウェスト・コースト・サウンドの曲がり角に一石を投じた歴史的意義も大きいと思います。

第2位 Take It to the Limit [12票]

「Hotel California」を破り12票獲得しながら、こちらも2位どまり。それにしても大健闘。「呪われた夜」を記事アップした時のコメントで、結構この曲好きな人が多いんだなぁと思ってたら、案の定高ランキングを獲得しました。オリジナル・ベーシストランディ・マイズナーの代表曲と言ってもいいでしょう。

そして、見事、第1位に輝いたのは! 残るはあの曲ってことですね!


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お時間のある方は第1位の曲のビデオをどうそ!



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第1位 Desperado(ならず者)  [15票]

トータル・アルバム的な感じの2ndアルバム「Desperado」のアルバム・タイトル曲。ヘンリーの歌う、しっとりとした名バラード。多くのアーティストにも取り上げられている、今やエバー・グリーンとも言える曲。名曲の数々を抑えて、見事トップとなりました。

今回は思った以上の意外な結果になりましたが、このランキングはこれで納得もできるかなって感じです。さすがイーグルス、素晴らしい楽曲が並んでいますね。


さて、お待ちかねの個人賞の発表です。

個人賞の発表


オンリー・ワン賞(投票した曲全て1票のみ)
1票曲が10曲と少なかったので、またまた今回も該当者なし。最高は1票のみ曲に3曲投票いただいた駅前事変さんでした。

オール・フレンズ賞(ネーミング悪いですが、投票した曲全て複数票獲得)
逆にこちらは続出です。なんと13名の方々です。ジグザグKTさんrainsongさんborninさんAC/DCまささんかねさんBILLさんにゃごにゃごさんまいちゃんkaoruさんkollektableさんMCUroさんLAWayfarerさん、そしてfuru beatさん、でした。おめでとうございます。

オール・ベスト10賞(投票曲全てベスト10の曲に投票した方)
こちらも続出です。rainsongさんAC/DCまささんBILLさんkaoruさんMCUroさんLAWayfarerさん、そしてfuru beatさんおめでとうございます!なんと7名受賞です。大盤振る舞いです。次点の方(4曲が複数票獲得)も6名いらっしゃいました。

大盤振る舞いはまだまだ続きます。オールベスト3賞も4名、さらにオールベスト5賞(すなわち投票した5曲全てベスト5入り)まで獲られた方が1名いらっしゃいました。これはその方の投票した曲が明らかになるので、私の方からは発表いたしませんが、ご自身からコメントされる分には吝かでございません。

コシとナカヨチ賞(ブログ主の私とのカブリが多かった方)
2曲かぶった方が8名と多数いらっしゃいましたが、2曲では過半数に至らないため、残念ながら今回は該当者なしとさせていただきます。

発表は以上です。

今回はたくさんの方に投票に参加していただき、たいへん感謝しております。大激戦となり、ワクワクしながら集計させていただきました。ありがとうございました。

次回は、そろそろお約束のやつでもやりましょうか。みんな!やっていいかな?!