ビートルズ・ソングで綴ったミュージカル映画
長い間見逃していた映画「アクロス・ザ・ユニバース」が先日WOWWOWで放映されていたので、録画して先の週末でようやく観ることができました。ビートルズの楽曲を効果的に使いながら、ベトナム戦争と反戦運動に翻弄される若者の姿を描いた作品でした。Across the Universe07年公開ビートルズの曲を効果的に使ったと言うよりは、歌詞にインスパイアされて物語を作ったのだろうと想像できます。映画のシーンでも、キャヴァーン・クラブみたいな所でのダンス・パーティがあったり、マジカル・ミステリー・ツアーにあった小さなテントに大人数が入って行ったり、女の子が浴室の窓から入って来たり、ビルの屋上でライヴを演ったりと、ビートルズ・ファンの心をくすぐる演出が随所に見られました。監督はジュリー・テイモアという女性監督で、「ライオンキング」の舞台演出でトニー賞を獲得した方のようです。まずはトレイラー映像をご覧下さい。(英語字幕があるのでなんとなくわかると思います。)登場人物も、ジュード、ルーシー、マックス、サディ、プルデーンス、ジョージョと、ビートルズ・ナンバーに登場した人物の名前が使われています。お話は、60年代後半のアメリカが舞台。リヴァプールの母子家庭で育った造船所勤めのジュードが、2人を捨てたUKに駐留した米軍兵士の父に会いに、アメリカに渡ります。そこで出会ったアイヴィー・リーグの学生マックスと仲良くなり、感謝祭で帰省したマックスに連れられて彼の家に招かれ、そこで妹のルーシーに出会い恋に落ちます。その後、マックスはドロップアウトしてニューヨークに行こうとマックスを誘います。2人でサディのフラットに間借りして、様々な人と触れ合い、そのうち、ルーシーもやって来て、青春を謳歌する日々を過ごします。しかし、ルーシーがやって来たのは、マックスに徴兵令を届けるが目的。マックスはベトナムへと送られ、反戦運動家と知り合ったルーシーは反戦運動にのめり込み、ジュードとの間に溝ができてきます。さあ、2人のすれ違いはどうなるのか、とネタバレ寸前で止めさせていただきます。さらに、この映画凄いと思ったのは、ジョー・コッカーが浮浪者役で、ジョージョがニューヨークに出て来るバックで、"Come Together"を歌ったり、ボノがドクター・ロバートという怪しげな教祖役(マハリシのイメージですね)で"I Am the Walrus"を歌ったりしています。その映像をご覧下さい。https://www.youtube.com/watch?v=I_m7SRZ-Ix4&list=RDI_m7SRZ-Ix4&start_radio=1使われた曲は以下の通りです。"Girl"、"Helter Skelter"、"Hold Me Tight"、"All My Loving""I Want to Hold Your Hand"、"With a Little Help from My Friends""It Won't Be Long"、"I've Just Seen a Face"、"Let It Be"、"Come Together""Why Don't We Do It in the Road?"、"If I Fell""I Want You (She's So Heavy)"、"Dear Prudence"、"Flying"、"Blue Jay Way""I Am the Walrus"、"Being for the Benefit of Mr.Kite!"、"Because""Something"、"Oh! Darling"、"Strawberry Fields Forever"、"Revolution""While My Guitar Gently Weeps"、"Across the Universe""And I Love Her"、"Happiness Is a Warm Gun"、"A Day in the Life""Blackbird"、"Hey Jude"、"Don't Let Me Down"、"All You Need Is Love""Lucy in the Sky with Diamonds""All You Need Is Love"が流れる所では、曲の最後でポール・マッカートニーが歌った"She Love You"も、物語に効果的に使われていて笑いました。また、エンドロールで流れた"Lucy in the Sky with the Diamonds"ではボノに加え、エッジも参加しているようです。15年前の映画で、既に観られた方も多いと思いますが、ビートルズ・ファン必見の映画であると思いました。