なぜ、彼らはあんなにも話が長いのか。
私はずっと疑問に思っている。

昨日も、ある専門家の男性50代と話す機会があったが、聞いてもないアドバイスを繰り返し私に向かって話していた。

「結局、みんなこうやってうまくいかないから」
「ここを考えないと人は巻き込めないよ」
「楽しいだけでは続かないよ」

はい、そうですね。
と生返事をしても、彼の話は止まらない。

わたし、いま別の話を、あなたにしていたんですけどね。
わたしの話には、興味ないんですね。

延々と続く、自分では実際にやったこともないであろう専門家からの客観的なアドバイス。

苦笑いしながら、「そうですね」と逃げるように立ち去った。

彼らの話が長くなるのは、中原先生いわく、経験豊富で話したい内容が多くなり、かつ、周りからのフィードバックがなくなるからだ、と。

そうかもしれない。とても良心的な分析。

私からすると、それだけではない。

年長男性のアドバイスは有効だから、若輩者は聞くものだ。

という大いなる前提があるようにも思う。

昭和のレガシー、ノスタルジーを感じる(遠い目)

特にこちらが年下の女性とみたら、

戦略脳が足りてないだろうから、教えてやろう。世の中そんなに甘くないよ。僕って親切でしょう。

みたいな説教心がすけすけに見える。すっけすけだ。

こちらがこれまでにすでに試行錯誤、七転八倒してきたプロセスがあるかもしれないなど、想像もしないのだろう。

世の中にごまんとあるこの手のシチュエーション。

こういうとき、大切な人生の時間をできるだけ良いことに使えるように、賢く上品な対応をしたいものだ。

「そうですね、勉強になります」
「なるほど、さすがのご経験ですね」
「がってん承知しました(笑)、ありがとうございます」

ああ、それでもこの人は、ほかの若者に同じ事を繰り返すのだろうな。

ホリエモンのTwitterばりに、
「そんなこと知っとるわ。するならもう少し役に立つアドバイスしろよ。まずは人の話を聞け。クソが」
とか言ってしまいたい。

そんなこと言ったら、顔を真っ赤にして、ふれるだけの権威をふりかざして、怒るんだろうな。

コメダ珈琲のピザトーストを食べながら、まだ答えのでないモヤモヤ。