保育園にて発達を疑われ、両親がインターネット等で調べたところ「こだわりの強さ、癇癪、ジッとしいられないこと、感覚がやや鈍感でケガに反応しずらいこと、目が合わないこと、言語遅滞など当てはまる症状」があり自閉症を疑っているとのことだった。
初回来店時には発達検査等は受けていなかったが、途中で医師から「自閉症」の診断を受けた。
オンライン相談にて
「言葉が遅いため、意志疎通が難しい。話が一方的。ここ1~2週間で少しずつコミュニケーションが取れてきてはいる。オウム返しがずっと続いていたので、同年代と比べると幼い。場面にそぐわない言葉を発する、友達に話しかけられても会話が成立しない、よく物の取り合いでケンカになり手も出る(3歳時に保育園から言われた、先週もあった)、等が気になっている。こだわりが強くなってきている。
父親だけが気になっていることは、動きの面。つま先立ちで、ちょくちょく転ぶ。
クレーン現象?なのか、不安からよく手を握られる。」
アセスメントの結果、右脳強化プログラムを実施していくことになった。ご家庭では食事に気を付けてもらい、ご両親がうまく交渉して保育園の給食を弁当に変えてもらえることになった。
コース継続中から、目を合わせて会話ができるようになり、楽しんでプログラムを進めていく様子が見られた。こだわりの強さを逆に利用して、毎回プログラムを一通り行うことができた。
【3カ月コース終了後のアンケート】
・BBITを継続して行った感想
言葉の理解が進みました。友達の名前が前よりも多く出てきました。癇癪もかなり減りました。また原始反射取り除いていただき、運動面で動きがよくなってきました。
・BBITを実行した頻度(施術日を含む)
週に5回以上
・ゴールにはどのくらい近づきましたか?
70%
・改善されていない部分、今後さらに向上させたい事
他者とのコミュニケーションにおいて、不安が強いためか、強い人見知りが観られるので改善したいです。
・同じような症状を持つお子さんの親に一言
こだわりや癇癪で毎日困っていましたが、今では気になる場面はかなり少なくなりました。BBITを通して子供が物以外の他者に目を向けるようになってきたと思います。言語面ではオウム返しが多かったところから、徐々に言葉が増えてきています。またエクササイズを通して毎日触れ合うことで、前より子供と仲良くなれたと思います。最初は、エクササイズを嫌がったりして大変かもしれませんが、継続していればできることが増えてきます。色々できるようになってくると、それが自信につながっている印象で、前より生き生きとしてきたように感じます。お子さんの困りごとがある方は、ぜひBBITをやってみると良いと思います。
【BBIT認定療法士後藤保彦の感想】
お父さんと一緒に来店することがほとんどでしたが、下に小さなお子さんがいらっしゃってお母さんはその子のお世話をされていました。ご家庭では下のお子さんの食事のタイミングに合わせて感覚統合運動プログラムを行うことで、家族一丸となってうまく取り組まれていました。お父さんの観察力がすごくて、ご家庭での様子を教えていただき助かりました。言葉のかけ方や、お子さんをうまく乗せていく方法など、とてもヒントになることが多かったです。ありがとうございました。
うまく習慣化できていますので、今後もぜひプログラムをお続けになってください。