Harvard University-合格基準に達する学生像 | ボストン!英会話!留学!料理!海外生活!★BBHEのブログ

Harvard University-合格基準に達する学生像

この春、ノースカロライナ州のローンデールという小さな町に住む女子高校生がハーバード大に合格しました。
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これだけなら、取り立てて珍しいことではありませんが、彼女は貧困とドラッグ中毒に囲まれて育ち、家族は失踪、彼女は完全に1人棄てられてしまったという経歴の持ち主なのです。住む家もなくなり、辛うじてゴミ屋敷と言われる祖母の家に引き取られました。

その後高校をドロップ・アウトしかかりますが、高校から「生徒と用務員の二重在籍」を認めるという特例を貰って、日中は高校生として勉強に励み、放課後は校舎の掃除をして生活費を得たのだそうです。
映画になりそうなお話です。さまざまなメディアがこぞって彼女の話題を取り上げました。

アメリカは簡単に弱者を切り捨てるようなことはしないのです。誰にでも機会を平等に与え、本当にあるサクセス・ストーリーを応援し続けるという社会通念がアメリカ人の中心にあります。
うらやましい・・・・


ハーバード大学・学部への入学は大学院への入学と違って、本当に難しい難関中の難関なのです。
ハーバード大学の場合は、「選考委員会」による合否判定という独特のシステムがあります。つまり複数の専門家が、毎年提出される3万通を超える願書の一字一句、履歴書、エッセイ、推薦状、内申書を徹底的に読み込み、合格基準に合致した学生であるかを評価してゆくのです。

たとえ統一テスト(SAT等)の結果が合格ラインすれすれでも、エッセイや願書の中に「きらりと光るもの」があれば、合格判定をされる可能性があります。ローンデールの女子高校生も、SATのスコアは2110点/2400満点で、合格ラインには達していなかったそうです。


アメリカの大学が考える「合格基準に達する学生像」は、
(1)入学が目的ではなく、入学後の学習に強いモチベーションを持っていること。
(2)前に進もうとする強い意気込みを持っていること(授業における建設的な発言、教師や既存の研究への疑問提起など)。
(3)大学コミュニティでの活躍など在学中に大学に貢献できる資質であること。
(4)将来的に社会的・経済的・学術的な成功者となりうる潜在能力を有していること。

などで、決してテストの点数による線引きだけではないのです。
むしろ、その人が持っている真の能力が評価されると考えた方がよさそうです。
要は、入ってから益々頑張り、周囲にいい影響を与え、将来成功して大学の評価を高めてくれそうな学生が必要ということです。

ハーバード大は、こうした「合格基準に達した学生」を探すプロセスに最も手間暇をかける大学なのです。
合格判定の精度の高さや貪欲なまでの人材発掘の結果、長年にわたり”世界でも最高水準の大学”という名を維持し、多くの知識人、学者、有名人を輩出しているのだと思います。

そして、こうした「優れた伝統」を絶えることなく継承するためには、型にはまった秀才を集めるだけではなく、より可能性を秘めた荒削りな学生をも入学させたほうが良い結果が出るということを経験で知っているのでしょう。

翻って、日本の大学はどんな学生を求めているのでしょうね?


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mariko