セント・パトリック パレードでバトル! | ボストン!英会話!留学!料理!海外生活!★BBHEのブログ

セント・パトリック パレードでバトル!

3月17日はセント・パトリックの祝日です。
これはもともと、アイルランドにカトリックを広めた聖人パトリックの命日ということで、ボストンでもお祭りがあって、緑色のものを身に付けた人達が大規模なパレードを楽しみます。

ちなみに、ボストンはアイルランド人(ケルト民族)が多く、NBAチーム「ボストン・セルティックス」は”ボストンのケルト人の”という意味です。
チームカラーの緑、三つ葉もケルト人にちなんだもの。

でも、今年はいつもと違って、パレードが二つあるんだとか。
伝統的なパレードと、新しいパレードです。
そして実は、これは15年以上にわたる争いのお話なんです。

というのも、あるゲイのグループが彼らの権利と戦争反対を主張するためにパレードに参加しようとしたのがそもそもの始まり。もともとのパレードの主催者は、それを阻止するために連邦裁判所まで訴えたんです。

主催者側の言い分によれば、パレードには軍関係の市民も多く参加していて、あからさまに”戦争反対”のメッセージを掲げれば彼らの気分を害してしまうだろう、ということでした。
”We're not protesting nothing. It's just a parade."
「何かに反対してるわけじゃない、ただのパレードなんだ」
ゲイだから参加できない、と言っているのではなく、何か強いメッセージ性のあるものは避けたい、ということですね。

対して、ゲイ・グループの主張は、
平和に関心があるからといって、政治色が強いということにはならない、というものです。
パレードはすべての人のものだ、ということ。

連邦裁判所の判断では、「これはあくまでプライベートなパレードであり、主催者は自分たちと相容れないメッセージをもった団体を参加させる必要はない」というものでした。

その後、2003年、再度パレードへの参加を断られたゲイ・グループは、ボストン警察に相談。
「パレードの後ろについて歩くならならいいでしょう」という許可を得ます。
そこで、パレード側が警察を提訴し、勝訴。新しいルールが作られました。
1、主催者の許可なくパレードに参加したいグループはすべて、市に同様のパレード許可申請をしなければいけない。
2、パレード間には1マイルの間隔を置き、違うパレードであることをはっきりさせること
これは全米で初めての決定となりました・・・

そこで、今年は初めての2つのパレードなんです。
この争いが起こってからパレードをボイコットしていたボストン市長は、今年も不参加を表明。
とにかく争いなく、安全で楽しいパレードになるといいですね。

こういう問題って難しいですけど、それは置いておいて、
このアメリカ的な感じに閉口してしまうのは私だけでしょうか?