「EOS R1」に期待大。

 

自分がフラッグシップ機に求めるものの一つに「連写速度」がある。

 

素早いスピードで且つ不規則な動きをする被写体を撮影する際、その一瞬を確実に切り取る為には高いAF性能とともに「高速連写性能」がとても重要になる。

 

 

この分野でリードしているのがソニーの「α9Ⅲ」だ。

 

RAWとJPEG(最大サイズ&最高画質)を最高120枚/秒で撮影する事が出来る。普通この設定で撮影することは稀だろうから、実用的な設定でいくと例えば最高30枚/秒の設定だとRAWとJPEG(最大サイズ&最高画質)の両方で撮影する事が出来る。

 

さらに「α9Ⅲ」は「連写ブースト」といって、割り当てたボタンを押している間は設定した連写速度で撮影ができる素晴らしい機能がある。普通は高速連続撮影に設定していていると、時々単写で撮りたい場合は設定をいちいち変えなければならないけれど、単写に設定しておいて必要に応じて連写ブーストを使用すれば、無駄撃ちもなく設定を切り替えるロスもなく被写体を切り取ることが出来る。また通常は30枚/秒で連写し、ここぞと言う瞬間は例えば倍の60枚/秒で切り取る事が出来るから、これはとても素晴らしい機能だ。

 

そして「プリ撮影」機能。

連続撮影時に、シャッターボタンを押す少し前から撮影を開始しておくことができるので、決定的瞬間を逃しにくいと言うメリットがある。

 

 

 

次に自分が所有しているニコンの「Z9」。

 

RAWは撮れないがJPEG(最小サイズ&中間画質)で最高120枚/秒で撮影する事が出来る。実用的な最高30枚/秒の設定だと、RAWは撮れないがJPEG(最大サイズ&中間画質)で撮影する事が出来る。ここはRAW&JPEG最高画質で撮影できる「α9Ⅲ」が優れている。

 

しかも「α9Ⅲ」にある「連写ブースト」と同等の機能は「Z9」にはない。

 

「プリ機能」は「プリキャプチャ記録」機能として実装されており、「α9Ⅲ」同様に決定的瞬間を逃しにくいと言うメリットが「Z9」にもある。ただし、プリキャプチャ記録は30枚/秒以上で機能する制限があるが、「α9Ⅲ」にはその制限がない。

 

「α9Ⅲ」と「Z9」を「高速連写速度」性能で比較すると、最新機種なだけに「連写ブースト」と「プリ機能」、RAW&JPEG最高画質で記録できる点で、「α9Ⅲ」がとても優れている。

 

 

 

そして、カメラ界の巨匠「キヤノン」の現時点での最高機種「EOS R3」ではどうか?

 

「カスタム高速連続撮影」を使用すると、195枚/秒で撮影する事が出来る。但し一回のシャッターで最高50枚までという制限があるものの、「α9Ⅲ」と同じく全てRAWとJPEG(最高画質&最大サイズ)でデータを記録する事が出来るのは流石だ。

 

「プリ機能」については3社の中で唯一実装されておらず、この点は残念ながら「α9Ⅲ」と「Z9」に見劣りしてしまうところだ。

 

やはりソニーの「α9Ⅲ」が高速連写性能においては「Z9」や「R3」よりも一歩抜きん出ているとしか言いようがない。すごいなソニーは。

 

 

 

では、いっその事ソニーの「α9Ⅲ」に乗り換えるか。

 

一時は本気でそう考えて、横浜のイベントにも行ったりしたこともあったけれど、今は踏み止まっている。ボディの次にとても重要なレンズとのマッチングを再考したからに他ならない。

 

素早いスピードで且つ不規則な動きをする被写体を撮影する動体撮影においては、被写体のと距離が競技によって目まぐるしく変わるから、レンズの選択も難しい。328や428の単焦点は価格もビッグだけれどAFも爆速だし写りも最高で一瞬を切り取るには最高のレンズだと思う。でも被写体との距離が「遠過ぎる」&「近過ぎる」問題が発生することもしばしば。なのでボディを2台持つことが出来れば、1台には70−200mmf2.8のズームを、もう一台には300mm f2.8か400mm f2.8をマッチングして立ち向かうのだけれども、そこまで用意する資金と体力が厳しい。

 

なんとか1台で臨機応変に対応できるシステムはないか。

 

よく調べて考えた結果は、Canonにはそれらを満たす高性能超望遠ズームレンズ「RF100-300mm F2.8 L IS USM」があるじゃないかということ。これなら、328の焦点距離及び画質とAF速度を担保しつつ70-200mmの焦点距離までもカバー出来る。価格はヤバいけれど。

 

 

そして、タイミングよく開発発表された「EOS R1」。

 

 

「EOS R1」は、キヤノンの真のフラッグシップ機として2024年11月に発売が予想されているが、ミラーレス一眼カメラの最高性能を有すること間違いなし。プリ機能の搭載や高速連写の強化に更なるAF性能の向上など、勝手な想像だけれど確実に見込まれるはずだから、新たな選択肢として絶対外せない。

 

クロップすれば「160-480mm f2.8」となって画角の自由度がより多くなるし、仮に「EOS R3」と同じ2400万画素のセンサーサイズだったとしても、300dpiでA4サイズのプリントに耐え得るデータ量をギリギリ確保できる計算だ。

 

データサイズを確保したいなら、エクステンダー×1.4を装着して解放F4「140-420mm」で運用することもできる。

 

きっと、「Z9」+「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」では見えなかった世界がそこにはあるに違いないと、今は強くそう思っている。

 

願わくばセンサーサイズに関しては将来的な8Kでのアウトプットを考慮して3,800万画素クラスのセンサーを搭載して欲しい。トリミング耐性も上がるし、「Z9」より高感度耐性も有利になるしね。

 

いずれにせよ、「EOS R1」のスペックが早く知りたい。

 

来月の7月には正式発表があるらしいとの噂がネット上で流れているから、今からとても楽しみだ。