NIkon「Z9』は「CFexpress Type B」タイプのカードスロットを2つ装備しています。

 

以前は、記録容量の大きなタイプを使用してカードが破損した場合、失うデータも膨大になるためその被害を最小限に抑える意味合いから、165GBのカードを6枚で運用していました。

 

ただ、「とある撮影」の場合では1日に30,000枚近くシャッターを切ることが増えて、こまめに交換のタイミングを気にしながらの運用は取扱上不慮の事故を招きかねない事が懸念材料になっていました。

 

自分は「CFexpress Type B」タイプのカードは未だ破損した経験がなく、特にNikon推奨のメーカーを使用している限りは安心できそうなので、「とある撮影」の場合は660GBクラスのカードを2枚でカードスロット2をバックアップ記録にして運用するのがベストなのだろうと気付きました。しかし、それだけで140,000円の出費になるので資金が用意できるまでは、165GBのローテーションでいくしかありません。

 

そこで、注意しなければならないのは、カードスロット2の機能を「順次記録」で運用した場合です。

 

カードスロット1が最大容量に達すると、自動的にカードスロット2にデータが書き込まれていくわけですが、今度は撮影中にシャッターチャンスを逃さないようにカードスロット2のカードが最大容量に達する前にカードスロット1のカードを新しいものにしたいわけです。

 

その際、単純にカードスロット1を新しいカードに交換すると、カードスロット2はまだ記録容量があるのに、カードスロット1の新しいカードに続きが記録されてしまうのです。

 

なので、その場合は、満タンになったカードスロット1のカードを抜いて、そこへカードスロット2のカードを移し、カードスロット2に新しいカードを差すということが必要なのです。こうすることで容量を無駄にする事なく連続的にデータを記録することができます。

 

しばらくデータが膨大になる撮影の場合は、このローテーションを極めるしかなさそうです。