Sea Breeze Season8 -89ページ目

ちょっとうれしかった

8月最初の日曜日。

売店に二人の女の子がジュースを買いにきた。


お金も払ったのに自分達の場所には戻ろうとせず、ジュースを手に砂浜を気にしている。


「どうした?」


と聞いてみたら、


「しつこい男がいるの。」

と言って指をさした。


見てみると、結構離れた場所にある彼女達のパラソルのまわりを男が二人ウロウロしている。



あまりにしつこいので逃げてきたらしい。


それも距離の離れたこの売店まで。



ちょっと可哀想だったので、

「だったら少し休んでいけば?
ここからならよく見えるから。
様子を見て戻ればいいよ。」


と空いているテーブル席に座らせた。
それでも自分達の場所を気にしている。



彼女達は海の家を利用しないで、荷物を全部パラソルの下に置いてあるのだという。



しばらくすると男達はいなくなり、彼女達も戻って行った。




その後何事もなく、夕方近く売店もヒマになったので砂浜に面したテーブル席でのんびりしていると、荷物を抱えた5~6人の女の子達がやってきた。


その中から、


「さっきはありがとうございました。」



と言う声が聞こえた。



あの彼女達だった。
あの時、他の友達は海に行ってしまい、二人が砂浜に残っている時に声をかけられ困っていたのだと言った。


「もう帰るのでシャワー浴びさせて下さい。」



と、わざわざここまでシャワーを利用しに来てくれた。





やっぱり人には親切にしておくものだ。



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海にハイヒール

ハイヒールで海に来る女のコってどうなんだろう?




時々、海にハイヒールを履いてくるお客さんがいる。


今年もいた。


当然のことだけど、普通海の家は砂浜に建っていて、通路にはスノコが敷いてある。



そのコも熱い砂浜に足をとられながらフラフラ歩いていた。



それでもなんとか海の家にたどり着いた。


「お疲れさま。そのヒールじゃムリでしょう?」


と言ったら、


「ううん、大丈夫。」



と海の家に入ってホッとしたのもつかの間。



今度は敷いてあるスノコにヒールを挟んで転びそうになった。



結局、一緒にいた彼氏がビーサンを買いにきた。



彼氏は、

「靴を買わされると思えばビーサンぐらい安いもんです。」


と言っていた。



海にヒールはありか?なしか?と聞かれたら、



やっぱりなしだろう。

コントのような

怪しかった雲行きもなんとか持ちなおし、強い日射しが戻ってきた。



そして、やっぱりいました。



ナンパ軍団。





今日は高校生7人組。





ターゲットは女子高生3人組。




始めは誰が行くかでモメていた。



結局ジャンケンに落ち着いたようだ。




一番手は負けた2人が挑んだが敢えなく撃沈。




二番手は次に負けたヤツが一人で向かって行ったが…



たどり着く前に途中で「ムリ」とか言って戻ってきてしまった。




そして三番手。
「お前ら、全然インパクトがないんだよ!よく見てろ!!」

と言って向かって行った。



勢いよく歩いて行って、目の前でいきなりダイビング。



で、彼女に向かって グッド! と親指を立て戻ってきた。




「どうだ?」




「どうだ?じゃねーだろ!」




「オマエ、ナニしに行ったんだ!」


と非難の嵐。




「いい加減諦めたら?」


と言ったら、




「いや、ヘタな鉄砲も数撃ちゃあたるッスよ。」



と言ってあの手この手で向かったが予想通り全滅だった。





結局、彼らは鉄砲には射程距離があるということに気がついてなかったようだ。


いくら撃っても遠過ぎれば当たらないってことだ。



今日も暑かったなぁ。




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