Sea Breeze Season8 -66ページ目

ふと、思った。


カレンダーを眺めながら、


ふと、思った。


もう少しで3月も終わり、

4月になる。


4月の終わりからGWに入り、


GWが明ければそこはもう5月だ。


5月の中頃から海岸では、砂浜の整地が始まる。


6月に入ると整地された砂浜に海の家を建て始める。

そして7月1日。


いよいよ海水浴場も海の家も営業を開始する。


今年の夏も、


また暑くなるのだろうか?


カレンダーを眺めながら


ふと、そんなことを思った。

海パンのひも

夏が始まって、まだ間もない頃。


この日は、売店もそれほど忙しくなかったので、在庫のチェックや商品の補充をしていた。


そのとき、


「あの~いらないひもありませんか?」


と声がした。


振り向くと


若いニーチャンが海パンを手で押さえて立っていた。


多分、大学生だろう。

この日、朝から5~6人で入ったお客さんの中の1人だ。


海パンのひもが切れてしまったらしい。


まだ午前中。


着替えるには早過ぎるし、他のメンバーは海で遊んでいる。


「それ、どうしたの?」


と聞くと、


「いや~、海に放り込まれちゃって。」


と笑いながら言った。


「探してみるから、そこに座って待ってて。」


と売店前のテーブル席を指した。


雑談をしながらひもを探した。


内容は予想通り。


この夏、初めての海にテンションが上がった彼らは、


誰かを海に放り込もうとじゃれあっているとき、


海パンを引っ張られ、そのはずみでひもが切れてしまった。


海パンを押さえたままでは逃げ切れず、


大勢の海水浴客が見てる前で、両手両足をつかまれ、


半ケツ状態で海に放り込まれたというわけだ。


そんな話をしているうちに、バンクしているウキワが見つかった。


最近は救命用と流れ防止を兼ねたひもが付いているウキワがある。


そのウキワからひもを外し、


「これでなんとかなるかな?」


と言ってひもを渡した。


海パンのひもよりふた回りくらい太い。


さすがにひもの穴には通らず、上から巻いて縛った。


「これで大丈夫そうです。」


と言って仲間のもとへ戻って行った。


その後、昼食の混雑が一段落した頃、彼らが食事にやって来た。


「どう?」


と聞いてみると、


ひもで縛った腰を突き出して


「バッチリです。」


と言って食事に向かった。。


どう見てもあまり格好のいいものではないが、

本人がそれで楽しく遊んでいるのなら、まあいいだろう。


そして夕方。


海で一日遊んだ彼らが帰るとき、


さっきのニーチャンが、


「これ、ありがとうございました。」


と言って、ひもを返しに来た。


結局、一日このひもで縛っていた。


「それ、あげるよ。」


そして、


「早く新しい海パン買ったほうがいいよ。でも暴れるのもほどほどにな。」


と言うと、


「そうですね。でも次からはこのひもも一緒に持って行きますから。」


と言った。


まだ、懲りていないようだ。

ハワイアンなお姉さま方

前のブログに登場したハワイアンなお姉さま方だか、


この二人はフラガールなのだ。


今年の夏のイベントでビーチにステージを作り、


アマチュアバンドやダンスチームが演奏やダンスを披露していた。


参加者にはキッズダンスチームもいた。


その中のフラダンスチームのメンバーだ。


そのお姉さま方がビールを買いに来た。


「遊んでてもいいの?」


と聞くと、


「今日のステージは終わったから。」


「この後の予定もないし海で遊んで行くことにしたの。」


と言った。


「でもそのメイクは目立ち過ぎだよ。」


と言うと、


「このままでいいの。日焼けもしないし。」


と言うので、


理由を聞くと、


元々真夏の炎天下で踊るので、日焼け止めをし、その上にダンス用のメイクをしてあるのだそうだ。


それにこのメイクだとナンパ男もあまり近づいて来ないらしい。


なので、そのまま水着に着替えてビーチに出てきたと言うわけだ。


当然、人の多いビーチでは見映えがする。


ナンパ男が近づいては来ることも少なくないが、顔を見ると素通りして行くらしい。


確かにそんな場面が何度かあった。


そんなお姉さま方と、さっきのナンパ男の話になった。


後ろから、


「一緒に飲まない?」


声をかけてきたが、無視していると、正面に回ってきて、


「一緒に飲もうよ…」


と、一瞬怯んだという。


そこへお姉さま方が、


「あたし達と飲みたいの?」

「ワインはあるの?」

「あたし達、ビールなんか飲まないわよ。」


一気にたたみかけた。


すると男は、


「ワインはないから、また今度ね。」


と言って、立ち去って行ったと言うわけだ。


そこでお姉さま方に、

「じゃあ、その手に持ってものはナニ?」


と言うと、


「海に来たらやっぱりビールでしょ。」

「ビール大好きだもん。」

と言って笑っていた。


それからお姉さま方はまたパラソルの下に戻り、のんびりとした時間を過ごしていた。



そして夕方、


着替えを済ませたお姉さま方が帰りぎわのビールを買いに来た。


ダンス用のメイクを落としたその顔は、


お姉さま方ではなく、かわいらしい女の子たちだった。