熱中症 | Sea Breeze Season8

熱中症


7月最後の日曜日。

海の家には入っていなかったが、売店をよく利用してくれる10人位の若い男女のお客さんがいた。

お昼過ぎ、その中の数人が食事と休憩のため、売店前のテーブル席に座った。

食事も済み、ビールやジュースを飲みながら談笑しているところに他のメンバーもやって来た。

よく見ると、その中に両わきを抱えられている女の子がいた。目を閉じてぐったりしている。

仲間たちは、椅子に座らせ水を飲ませようとしているが、まったく飲もうとしない。

オレは気になって、

「彼女どうかしたの?飲みすぎ?」

と聞いた。

だが、一緒にいた仲間は、

「全然飲んでないんですけど、自分たちが気がついた時には気分が悪くなっていたみたいで。」

と答えた。

その間も、水を飲ませようとしているが、飲もうとしない。

相変わらず目を閉じたままぐったりしている。

「多分、熱中症だよ。こっちに寝かせて。それと誰かライフセーバー呼んで来てくれ。」

と指示した。

その間に、風通しのいい場所を確保し彼女を寝かせた。

あとは体を冷さなければならない。

幸い、ここにはかき氷用の氷が山ほどある。

ビニール袋に砕いた氷と水を入れ、首、脇の下、内腿を氷水で冷した。

とりあえずこれで応急処置は完了。

暫くしてライフセーバーがやって来た。

その頃には、目も開いて、少しだが水を口に含んだ。

ライフセーバーの問いかけには頷いていたが、まだ自力では動けないようだ。

結局、本部に応援を要請し、担架で救護所へ運ばれて行った。

その後、救急車が来た様子もないので、大事には至らなかったのだろう。

くれぐれも体調管理には気をつけて欲しい。