熱中症
7月最後の日曜日。
海の家には入っていなかったが、売店をよく利用してくれる10人位の若い男女のお客さんがいた。
お昼過ぎ、その中の数人が食事と休憩のため、売店前のテーブル席に座った。
食事も済み、ビールやジュースを飲みながら談笑しているところに他のメンバーもやって来た。
よく見ると、その中に両わきを抱えられている女の子がいた。目を閉じてぐったりしている。
仲間たちは、椅子に座らせ水を飲ませようとしているが、まったく飲もうとしない。
オレは気になって、
「彼女どうかしたの?飲みすぎ?」
と聞いた。
だが、一緒にいた仲間は、
「全然飲んでないんですけど、自分たちが気がついた時には気分が悪くなっていたみたいで。」
と答えた。
その間も、水を飲ませようとしているが、飲もうとしない。
相変わらず目を閉じたままぐったりしている。
「多分、熱中症だよ。こっちに寝かせて。それと誰かライフセーバー呼んで来てくれ。」
と指示した。
その間に、風通しのいい場所を確保し彼女を寝かせた。
あとは体を冷さなければならない。
幸い、ここにはかき氷用の氷が山ほどある。
ビニール袋に砕いた氷と水を入れ、首、脇の下、内腿を氷水で冷した。
とりあえずこれで応急処置は完了。
暫くしてライフセーバーがやって来た。
その頃には、目も開いて、少しだが水を口に含んだ。
ライフセーバーの問いかけには頷いていたが、まだ自力では動けないようだ。
結局、本部に応援を要請し、担架で救護所へ運ばれて行った。
その後、救急車が来た様子もないので、大事には至らなかったのだろう。
くれぐれも体調管理には気をつけて欲しい。