末恐ろしい | Sea Breeze Season8

末恐ろしい



お盆休み突入。



盆休みということで、オレも海の家を手伝っている。


そこに、



後輩が子供を連れて遊びに来た。



以前、ここでバイトしていたこともある男だ。



連れて来たのは、幼稚園の男の子。



「こんにちはー。」



とニコニコしながら挨拶した。



オレも、



「こんにちは。」



と返した。



「今日はパパと来たの?」


と聞くと、



「うん。」



とニコニコしながら返事をした。



全く人見知りをしない。



お客さん達に声をかけられても、ニコニコしている。


そういえば、この後輩もバイト時代はお客さんのウケが良かった。



オレと後輩は、売店前のテーブル席に座り、そんな昔話をしていた。



子供は、すぐ目の前の砂浜で砂遊びをしている。



そこへ、3人の女の子達が、海から上がって売店に来た。



その中の1人が、



「かわいい~」



と一緒に砂をいじり始めた。



彼女達とは、何度も会話をしているので、


オレ達の様子を見て、この親子がオレの知り合いだとわかったらしい。



彼女達は、缶ビール3本とジュース1本を買い、



「ハイ、これボウヤにあげるね。」



とジュースを渡した。



後輩が、



「あっ、すみません。ありがとうございます。」



と礼を言い、



「ちゃんとお姉さんにありがとうしなさい。」



と言うと、ニコニコしながら、



「一緒に飲も。」



と言った。



思わずオレは、



「すぐに誘うところなんか昔のお前と同じだ。やっぱりお前ら親子だよ。」



と言った。



彼女達は、



「どうしよう、あたしナンパされちゃった。」



と言って、笑っている。



後輩は困り顔。



どうやら、子供はしっかり父親の背中を見て育っているようだ。



この子の将来を考えると、末恐ろしい。