熟女会
8月最後の週末。
土曜日。
いきなり現れた7人のおば様方。
いわゆる熟女だ。
黒のロングドレスに黒のレースのストールを羽織っている。
日傘を差し、もう片方の手でスカートの端をちょっとつまみながら砂浜を歩いている。
それぞれ違うが、みんな似たようなスタイルだ。
ちょっとセレブなマダムといった感じ。
そのマダム達が売店の前で、
「ビーチサンダルはあるのかしら?」
などと話している。
オレは、
「ありますよ。サイズは?」
と聞いた。
足元を見ると、幅が狭くヒールが高い街歩き用のサンダルを履いている。
これでは熱い砂の上では役に立たない。
「24センチくらいだけど、あります?」
オレはビーサンを出して、
「ちょっと足を乗せて合わせてみてください。」
と言った。
マダムが足を乗せると、
「あら、ピッタリ。これいただくわ。」
と言い、
「あなた達はどうするの?」
と他のマダム達に聞いている。
多分、このマダムがリーダー格なのだろう。
「私もいただくわ。」
「私はいいわ。」
と口々に答えている。
結局、4人が買いビーサンに履き替えた。
そして、
「中で休ませていたたいてもいいかしら?」
と聞くので、
「どうぞ。」
と席を勧めた。
「かき氷が食べたいわね。」
「そうね。」
と注文にきた。
注文は
抹茶
抹茶ミルク
金時
宇治金時
やはりおば様方は和風のものを好むようだ。
それから2~3時間、かき氷を食べながら、もの凄い勢いでしゃべり続けた。
誰が誰に何を話しているのかまったくわからない。
ただ、「あら」とか「まあ」という相づちだけは聞こえてくる。
一応、会話は成立しているようだ。
女子会ならぬ熟女会だなと思った。
そして、話し終わったマダム達は席を立ち、
「また明日もお邪魔するわね。」
と言って帰って行った。
というわけで、
日曜日につづく。