放置 | Sea Breeze Season8

放置



お盆休みが始まった頃、


女の子が6人。


多分、高校生。


砂浜に立てたパラソルから売店にやって来た。


彼女たちはかき氷やジュースを買い、すぐ横のテーブル席に座っておしゃべりを始めた。


しばらくするとひとりのコがウキワに空気を入れ始めた。


ほっぺたを膨らませながら、ウキワに空気を入れている。


オレは、


「空気入れてあげるから持っておいで。」


と言い、空気を入れてあげた。


電気で入れる空気入れ。


あっという間にウキワはパンパンに膨らんだ。


「うわぁ!ありがとうございます!」


と、空気を入れていた彼女。


その後も、海で遊んでは、海の家で休憩していた。


休憩中、彼女たちは写真を撮り始めた。


最初は、お互いに撮り合っていたが、みんなで写ろうということになった。


だが、全員で写ろうとすると、どうしてもうまくいかない。


仕方ないので、


「撮ってあげるから、カメラ貸して。」


と言い、撮ってあげた。


すると、

「私もお願いします。」

「あたしも。」

結局、全員の携帯やスマホで写真を撮った。


そんなこんなで、いろいろと彼女たちの世話をやいている時、


彼女たちのパラソルの荷物を、


3人の男たちが、ゴソゴソといじっていた。


オレが、


「アイツら荷物あさってるよ。」


と言って、


「ちょっと捕まえてくるよ。」


と売店を出て行こうとすると、


「あっ!やっと戻ってきた。」


と言っている。


「今ごろ戻って来て!」


とか、


「いいよ!もう放っておこうよ!」


とか、


「もういいよ、無視!無視!」


とか、口々に文句を言っている。


オレが、


「知り合い?」


と聞くと、


その中のひとりが、


「あたしたち9人で来たんですけど、アイツらあたしたちを置いて、ナンパしに行っちゃったんです。」


と教えてくれた。


別に誰かの彼氏という訳ではないようだ。


「なんか成功してないみたいだね。」


と言うと、


「アイツらに引っかかる女の子なんているわけないよ。」


とにかく、ヒドイ言われようだ。


やがて3人の男たちは、またどこかに消えて行った。


「ホント懲りないんだから。」


と言っている。


そして、彼女たちはまた海に遊びに行った。




夕方。


一日海で遊んだ彼女たちは帰る準備を始めた。


今度はウキワの空気を抜くのに苦労している。


しばらく見ていたが、


やっぱり仕方ないのて、手伝ってあげた。


「何から何までスミマセン。」


と彼女たち。


大したことはしてないが、やけに感謝された。


とにかく、世話のやけるコたちだ。


そんな彼女たちに、


「あの3人はいいの?」


と聞くと、


「あんなヤツらほっといて帰ります。」


「これから帰って女子会します。」


と言った。


多分、男たちの悪口で盛り上がるのだろう。