慌てすぎて
8月のある猛暑の日。
中学生の女の子が6人。
大量のウキワやマット、ボールを手に売店にやって来た。
「すいません、空気入れ借りてもいいですか?」
「どうぞ、使い方わかる?」
「はい。大丈夫です。」
と言い、
3人はいい場所を確保するため、シートを持ってビーチへ。
残った3人が空気を入れることになった。
そして、シューッという空気を入れる音が聞こえてきた。
ちゃんと使えてるようだと思った瞬間、
パン!!
という破裂音。
やったなと思い見に行くと、
ペラペラになったビーチマットがあった。
「ちょっと貸して。」
と言ってマットを受け取った。
このマットは枕の部分とマットの部分の2ヶ所に空気口があるタイプだった。
そうとは知らず、枕の空気口から全体に入ると思ったらしい。
その結果、パンクしたのだ。
そう説明すると、パンクさせた女の子は、
「どうしよう、どうしよう、○○ちゃんにお詫びしなきゃ。」
とあたふたしている。
とりあえず、オレは残っているウキワやボールに空気を入れ始めた。
一緒にいる友達は彼女に、
「大丈夫だよ。」
と言ったが、その声も聞かずビーチに飛び出して行った。
「○○ちゃーん!ごめんなさーい!!」
と言う声が聞こえてきた。
「なんか叫んでるね。」
と言うと、
「あーぁ、行っちゃった。」
と友達が言った。
その後、遠くのほうから、
「あちぃぃぃぃーっ!!!」
と叫んでいる声が聞こえてきた。
「かなり焦ってたんだね。そこにビーサン置きっぱなしだよ。」
と教えてやると、
また、
「あーぁ。」
と言って笑った。
この日は猛暑日。
砂は焼けるように熱い。