広福女王♡仙台334の広福菜根譚その1

広島東洋カープと福岡ダイエー&ソフトバンクホークス

2004年札幌に本拠地を移した日本ハムファイターズや
2005年仙台を本拠地として誕生した楽天イーグルスが
出現するまではセパそれぞれの唯一の地方球団でしたが
今シーズン2013年スタート時点から4月4日まで両チーム共に4連敗し
今だ1勝しかしていないなど上手く起動に乗れない状況にあります。

広島カープは親会社がなく資金力もあまり出せない球団なのに対し
もう一方の福岡ホークスは正反対に大型補強が出来る球団なのに
何か似通ったものを感じる、どうしてそんな事が起こるのでしょうか?

私なりにその原因をまとめてみました。

①九州出身の選手が多い点



広島カープは福岡にあった西鉄や太平洋、クラウンライターが親会社だった
ライオンズと共に古葉竹織、阿南準郎、外木場義郎、北別府学、野村謙二郎、
緒方孝市、高信二、そして前田智徳など九州出身者が多い事。

ライオンズの所沢移転からホークスが福岡に来てしばらくの間は九州出身の
選手を広島カープが積極的に集めていたと思います。

一方の福岡ダイエーホークスも福岡移転まもなくは南海からの引継ぎで
関西出身の選手も多かった時代もありましたが徐々に九州出身者を集める
ようになり、親会社がダイエーからソフトバンクに変わった時点で完全に九州
出身の選手を中心に集める感じになったと思います。対してカープは対照的に
それまでの近隣の中四国や九州以外の出身の選手にも目をむき始めるように
なった感じがします。

九州出身の野球人の特徴としては豪快なイメージが強い反面、大雑把なプレイで
予想外のミスを犯し勝利を落とすケースが多いように思います。広島カープや福岡
ソフトバンクがなかなか日本一を取れないのもその点が強く影響してると思います。

②調子が良い時は力量発揮は凄まじいが逆境に弱い



簡単に言えば典型的な守備より攻撃型の野球で、いわゆる「打ち勝つ」野球ですね。

順調な時はそれこそガンガン打ちまくって勝利を勝ち取る、だけど逆境の時はとても
脆く、あっさり負けてしまう試合も多いですね。勝ち負けがハッキリしてる点です。
1996年のメークミラクル時のカープやプレーオフ導入後のホークスはその典型です。

私は特に小久保裕紀選手が何度目かのCS敗退前に
「第5戦、第6戦もするつもりはない。」とのインタビューが印象的でしたが
本音の部分ではアップアップしてると思い敗北を感じ、案の定、そうなりました。

感極まって発言した言動で自ら首を絞める結果に



②で触れた小久保選手の言動も当てはまる事ですが、何といってもそんな代表の
選手は広島カープから阪神タイガースに移った新井貴浩と福岡ソフトバンクホークス
から読売ジャイアンツに移った杉内俊哉でしょう。

実際に新井は広島市の出身、杉内も福岡都市圏の大野城市出身でそれぞれ生粋の
広島人と福岡人と言っていいのですが、いずれも生涯地元球団に捧げる発言をして
おいて、結果的に阪神や巨人に移籍してしまいました。そして会見時には
「自分は本音の部分では変わらず郷里(の広島や福岡)に心はある。」
ような事を泣きながら言ってましたが私はそれを見た時、感極まって迂闊に
実行できるかどうか分からない事を口走るべきではないな、と思いました。

④強く勝ってる時に応援し弱く負けてる時に見放す地元ファンの応援体質

③の新井や杉内の会見に憤慨した地元ファンは少なくなかったようですが、
それでいて地元ファンも少し調子づいたりすると「今年は優勝間違いなし!」
とのたまうファンが少なくなく実は新井や杉内の軽率な発言を非難する資格は
ないと言っても良いと思います。案の定、終盤で負けこむと「来年こそ優勝する」
と言いなおし、その年も敗退するケースが少なくありませんでした。

広島や福岡の地元ファンの応援スタイルの特徴として勝って強い時は応援するが
逆に負けて弱い時はハナにも引っかけないスタイルは勝とうが負けようが応援する
阪神ファンや千葉ロッテファンとは対照的だと思います。広島の場合、親球団がなく
資金がないのだから尚更それが許されないわけだし、福岡に至っては所沢移転
を余儀なくされ、広島や福岡の地元ファン自ら首を絞める結果になってるのですが。

応援というのは逆境に置かれてる人を励まし助ける事にあると思うのですが、
そういう意味では地元の広島のカープファンや福岡のホークスファンは劣勢になって
勝ち目がないとみると席を立って帰宅する姿や
逆に勝って負けたチームを野次るまで悪乗りをする姿は応援とは言えないと思います。


まだまだあると思うので、見つけ次第、追記していきたいと思います。

今回の広福教訓


物事を勝手に決めつけず慎重な言動を心がける事。



立場の弱い者、逆境に置かれる者を助けるのが応援であり
勝って強くないと応援しない輩は応援の意味を知らない愚者である。