神立尚紀氏の著作 「祖父たちの零戦」「特攻の真意」 | 雑記・日記

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のんびり・テキトー

今年読んだ本の中で最も感動した本で、かつ目から鱗が落ちる内容でした。
氏の本は今から20年ほど前に「零戦最後の証言」を読んだのですが、その時はさほど印象に残ることはなかったのですが、今改めて神立氏の著作を読むにつけ、感動を持っておりますが、なぜ当時はそれがわからなかったのは、なんとも恥ずかしい限りです(汗)

「祖父たちの零戦」これは進藤三郎さん、鈴木實さんの戦前、戦中、戦後の人生を描いたものです。
戦争体験者の多くが当時の事を語らない中、戦後50年の節目を機に少しづつ語り始めたものを神立さんが一冊の本にまとめら出版された事は奇跡といっても良いかと思います。
進藤三郎さんが戦時に乗った零戦は、模型などの世界では有名ですが、進藤さん、鈴木さんの人生を知るにつけ、今までと違って見えます。両氏は自ら進んで話をする事は一切なかったそうですが、指揮官としての重圧、また作戦で部下を死なせてしまったことなど、当事者としてはやはり辛いもので、やはり自分から話すことはできませんよね。

進藤さんの乗機



そして「特攻の真意」これはある意味ショッキングな内容でした。
特攻生みの親と言われる大西中将を描いたものですが、一般的に言われる大西中将のイメージを大きく覆す内容です。
特攻について「他言無用」と側近だけに言われた言葉をひも解く内容になっており、戦後農業を始め、特攻隊員の慰霊を死ぬまで続けた零戦搭乗員角田和男さん、大西中将に側近として仕えた
門司親徳さんの証言をもとに両氏がお亡くなりになられるまでを描いています。
個人的には大西中将に仕えた門司さんの気持ちはよくわかります。私の仕事もある意味似たようなもので、自分が仕え甲斐のある人に巡り合えるのはそうそうないからです。個人的には門司さんの戦争体験は幸せな部類に入るのではないかと思っています。