
『猫は生きている/理論社』
早乙女勝元 作
田島征三 絵
「ぼくのこえがきこえますか」の
田島征三さんが絵を描いてるこの絵本。
猫は生きている。というタイトルは
焼け野原になった町に、猫は生き残っていた…
っていうことを表現してあります。
実は、私はこの作品の原作を
読んだことがありません。
ではなぜ、この作品を知ってるかというと
小学生の頃に
多分夏休み中だったと思うのですが
『猫は生きている』の人形劇を
見に行ったことがあるんです。
当時はまだ、
戦争のことをよくは知らなかった。
『かわいそうなぞう』のはなしは
学校でも読んでもらったりして
よく知っていたけれど
あのお話には、戦場のことや
空襲の恐ろしさ等はリアルには
描かれていません。
でも
『猫は生きている』
この作品では
空襲の無差別な残虐さが
しっかり描かれている。
幼い頃に見た、あの人形劇では
子どもを庇って焼け死んだ母親のことが
語られていて
空襲警報の音や
逃げ惑う人々の様子なども表現されていて
物凄く怖かったのを覚えています。
あの人形劇のイメージが
大人になり親になった今でも忘れられなくて
怖くて、未だに原作が読めずにいます。
だけど
このおはなしのお陰で私自身は、
戦争は愚かで悲惨で恐ろしいものだと
しっかり意識できるようになりました。
子供の頃に強烈に得た印象は
記憶の中から消えることがありませんでした。
我が子にも、絵本やこのようなお話を通じて
平和の大切さ、戦争の悲惨さを
伝えていきたいと思います。
今度こそ
読んでみようかな、『猫は生きている』。