「下流の宴」。
- 下流の宴/林 真理子
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
ドラマよりもっと前に、原作者の林真理子さんが
NHKのスタジオパークにゲストで出ていらして、
その時に下流の宴の話題をやってたのです。
(林さんのご近影を前に思わず正座して見た記憶が…笑)
元々、林さんの小説は大好きで、ほとんど読破してる私。
この、下流の宴も絶対読みたい!!って思いました。
図書館で借りることにしたんだけど…
ゲスト出演直後だったこともあってか、
「予約が殺到してて…600人以上くらい待っていただきますが…
」とか言われて(笑)
でも、気長に待ちます!!って言って、一応予約してもらってたの。
待ってる間に、ドラマがあって、それでもまだ本は回ってこなかった。
私は、原作を先に読みたかったから、
「下流の宴、ドラマになってるんだなぁ…」
とは思ったけど、敢えて全く見ませんでした!
自分のイメージで読みたいもんね。
ドラマで映像としてみちゃうと、そのイメージでしか読めなくなるから
読書の楽しみが半減しちゃうし。
で、その待ちに待った本、やっと先週借りることができました!
念願~
あっという間に読み終えちゃった~
めちゃくちゃおもしろかった

登場人物の性格…
特に、あのお母さんの語り口調とか、性格ってば…

この辺りの地域の人達のこと、
見てたんじゃないかって思うくらい酷似してた…

東京の話だったけどね、こんな感じの地域って
どこにでもあるのかもしれないね。
一念発起して、医学部を受験した沖縄の女の子の根性も素晴らしかったし…
いわゆる「勝ち組み」といわれていた人たちがどんどん転落していき、
「勝ち組み」といわれてた人たちが見下していた「下の人」だった子が
「上流の証(本の中では象徴的にそうなってた)の医学部」に合格する。
そういう、ある意味逆転のストーリーだった。
ホントに読んでて爽快だったわ。
皮肉…というより、人生どうなるかわからないってこと。
…本を読んでいて改めてこう感じた。
人を羨んだり、自己卑下したりすることは無意味で
それぞれがそれぞれのやれることを精一杯、心を込めてやること。
これこそが、人生で一番大事なことなんだなぁって。
それで、冨を得る人もいれば、ずっとギリギリの生活をする人もいるけど
どこかでそれが変ってしまうこともあるし…。
冨を得てる人だけが威張ってしまうのは、やはり間違ってるってこと。
そんなことをすごく感じたよ。
さすがだなぁ…
林真理子さん…

このお方の書かれる文章は、
流れるようにとてもキレイに日本語が繋がっていくのよね。
読んでて息切れしないって言うか。
息継ぎしなくてもどんどん読み進めることができるというか。
情景描写や心理描写が本当に匠で、巧みでね。
読むだけでスクリーンが頭の中に広がってきて、
登場人物がちゃんとドラマを演じてくれる感じ。
ちゃんと、時代背景もシッカリ書かれてるから
バブルの頃に書かれた小説と、最近の小説とでは
全然違うのがわかる。
女性のファッションや建物、男達の仕事っぷりなどに
時代背景が全て表現されてる。
バブルの頃の話を、その当時20代だった現在の働き盛りの人たちが
語ったりするのもまた、おもしろかったりね。
いやぁ、ホントに凄い人です、林真理子さん。
林さんって、福岡・博多ってお好きなんじゃないかなぁ

下流の宴の中にも、何度か博多ってキーワードが出てきたし
他の本でも登場人物が福岡市内に旅行に来るシーンが結構出てくるの。
シーホークのスイートルームのこととか、
長浜の屋台のことが書いてある小説もあるよ

福岡ではなかなかないけど、もしサイン会とかあったら、
絶対行きたいなぁ

あたしゃ緊張の上に感激過ぎて、
おかしくなってしまいます、きっと

とにかく面白かった、「下流の宴」

活字が苦手だという方も、林さんの文章はスッと頭に入ってくるので
ぜひ、手にして見てくださいね。
はまるかもよ~
