
で行っているので、新たにUPして見たいと思う。
このギターは近所のリサイクルショップにひどい状態で売られていた。
表面全体にタバコのヤニとすすで薄汚れ、まるで国道沿いの壁にでも立てかけてあった
かのような汚れ様である。ペグは錆び、グリスが染み出しコテコテである。
弦は真っ黒、既に「弦」などではない。ブリッジピンは真鍮製だが、勿論さびが出ている。
フレットは磨り減り、おまけに点減りしているし。何本かは浮いてしまっている。
良く見ると、ピックガードは剥がされており、しかも無理に剥がしたため、トップの表面
もはがれ、溝が出来ている。あろうことか、その上からピンク色のペンキで「ピックガード
の絵」と「ハートの絵」が描かれている。
外観はそんなところだ、これで7千円はボッタクリじゃぁないか!と思った。
それから一週間してもまだ、そこにあった。良く見るとどうやらネックの反りは無いようだ。
手に取ってみるとネックが細く、薄っぺらい(コピーモデルだから当たり前)。
ボディーを軽く叩いて見る。音の感触は悪くないが、合板の音だ、ここらへんから、私の心
の中でささやく声が..ギブソン系の音が出るギターは持ってなかっただろぅー...。
ええい、丁度、リペアの勉強中だし、テスト用として使うのもいいか...気づいたら7千円
出していた。ケースも無く裸で担いで持って帰った。
まずは清掃、綺麗にしてやる。ここで気づいたのが、ブリッジにヒビが..指板が磨り減り、フ
レットポジションマークの星形インレイが浮き出て、スライドしようものならガリっと引っかかる。
旧弦を外し、ペグをバラバラに分解清掃・グリスアップ!。フレットを片っ端から引き抜き、指板
の研磨を行う。テンションをかけたときの順反りを計算に入れて研磨しないと...。
フレットを叩き込み、研磨。ボディトップのペンキ落し。と同時にピックガードの製作。
ブリッジに接着剤を充填しする。良く見るとオーバー塗装されているようだ。ペンキを剥がす。
その他にナット交換、サドル交換。エンドピンのセロテープを剥がし研磨・清掃。
新品のライトケージを張って完成! まずますの音が出ているが低音がぼやけている。
とりあえずはリペア完了! 実音質は、「へぼギター録音」を聴いていただくと判るがアルペでは
こもった音になっている。鼈甲製ピックで弾いてやると、「うむっ中々良い音してるなー」って気
がしてきた。