星空を見る道具(2) | Guitarと星空と自然観望

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星空を見るための道具の話は2度目です。

望遠鏡(カメラのレンズも同じ)の性能は9割以上が主レンズ(反射鏡)の有口径によって決定する
と云って良いと思います。(倍率ではありません)

遠くの物を詳細に見分ける力(分解能)は一般的には『116/望遠鏡の有口径()』という式で
求められ、この数字(時角)が少ない程詳細に見ることができます。
例えば、有口径100mmの望遠鏡があったとします。
・116÷100=1.16(秒角)となります。
 全円周360度=21,600分=1,296,000秒のうち、1.16秒角離れた二つの光
 点を「二つである」と見分けられるということです。

暗い天体の光を集めて明るく見る力(集光力)は『望遠鏡の有口径()の二乗/7mm(人の瞳孔径)
の二乗』という式で求められ、この数字が大きいほど暗い天体を明るく見る事ができます。
例えば、有口径100mmの望遠鏡があったとします。
・100×100÷7×7=10,000÷49=204倍となります。(肉眼の204倍)
 人の瞳孔径は人によって違いますし、歳をとるほど小さくなっています。
 瞳孔径が小さくなると、この倍率は計算上大きくなりますが、その人そのものが暗いものを
 見る力が小さくなっているので、結果はよくなりません。

有口径が大きい程、能力が高い事は式の示すとおり歴然としています。
ただし、同じ技術力(精度)で製造されていた場合ですが..。

ところが最近私はデカイ愛機を下取りに出してコンパクトな望遠鏡に買い換えました。
総重量80Kgのデカ物を観望の度に出し入れ、分解・組み立て、運搬するのがおっくうになり、
それがゆえに観望の回数が減ってしまったからで「見え味」と「毎日でもすぐ見たい」のジレンマ
に陥っていましたが、「見え味」の方を犠牲にすることにしました。
観望ができなければ、いくら高性能の機器を持っていても意味が無いからです。