
なが~い一本物やある程度の長さに切りそろえた24本程度のセット物がある。24本セットでも2千円~3千円もあれば買える。材質の柔らかいものは加工は楽なのだが、磨耗が早いので、直ぐにフレットの再交換が必要になる。
指板から抜く時は、指板の表面がはがれない様に「専用の食い切り」を使う。また、レモンオイルなどを染み込ませるなどして、指板を柔らかくし、フレット溝から指板がめくれ上がったりしないように注意して行う。叩き込む時は金槌などで直接、強く叩かないようにしないと変形してしまう。
また、フレットを取り除いた後をサンドペーパーで整形するが、場合によっては溝の深さが足りなくなる。その場合はフレットの溝を深くなるよう追加で切り込む必要があるが、専用ののこぎりが要る。
追加切り込みが少しで有ればフレット溝のゴミを欠き出す「フレット溝クリーナー」が便利。
また、フレットを抜いた時、何度も交換した時は溝が緩くなり、フレットの足が指板に食い込まなくなり、フレット浮きの原因になり易い。そんな場合は「フレットタングプライヤー」という専用工具が必要。
その他にも指板バインディングが有る場合に使う「フレットタングニッパー」などなど、またまた専用工具が必要と・・・この他にも沢山、とにかく工具が要ります。(たっかいんだな~これが)
交換が終わったらフレットの研磨となるが、フレットのトップを面一にするのは勿論だが、弦を張った時の事を想定して1F側は若干低く削らないと、研磨が終了して、実際に弦を張った時にネックが僅かに順反りするため中間の7Fあたりが低くなってしまう事に注意が必要。自信のない方は自分でやろうとはせず、プロに任せた方が絶対安心。労力の割りに失敗した時のリスクが多すぎる。