ここで、「終活」の原点?

大学時代を振り返ってみます。

といっても、ありふれた学生でしたが。

 

1973年

昭和48年

高度成長の、お陰で

某三流大学に入学しました。

 

商業高校で簿記をやるか、工業高校で旋盤をやって

家業の町工場を手伝う予定でした。

それが、高度成長のお陰で、親が突然

「大学へ行け」というのです。

そして、試験のやさしい、某大学に入学しました。

法学部。すぐに、後悔しました。

 

たまたま、校舎が神田だったので、古本街を歩いてみました。

「へええ。大きな本屋があるんだな」

五階建てのビル「書泉」がありました。

なんとなく、文庫本を買って、大学の喫茶室へ。

10階にあり、眺めがよかつたです。

あまり講義には出ませんでした。

 

ほどなく、古書店(こしょてん)にも、入ってみました。

高価な初版本がウインドウにあるようなお店です。

 

当時、遠藤周作(芥川賞)、安岡章太郎(芥川賞)などが人気のあった時代です。

彼らは、第三の新人と呼ばれ、ほかに、阿川弘之、などがいました。

 

そして、ちょっと、遅れて、古山高麗雄(ふるやまこまお)が芥川賞を受賞しました。50歳。彼は安岡章太郎と青春時代を過ごした仲間でした。

 

当時、買った、文庫本です。日付が記入してあります。

50年前ですね。

 

 

古山さんは、徴兵され、ベトナム、カンボジアなど、激戦地

へ送られましたが、からくも生き残った人です。

「プレオー8の夜明け」

は、その体験を書いた作品です。

不思議なユーモアにつつまれた戦記ものでした。

劣等生だった、わたしが、歴史を意識した時だったかもしれません。

 

つづく