先輩 派遣のバイト
後輩 その後輩 一年下
場所 夜の公園のベンチ
派遣のバイト(肉体労働)のあとの会話
先「だるいナ
後「だるいっスよ
先「だけどよ。だるいなんて言ってらんねえだろ?
後「は?
先「だって。いま、あちこちで、戦争やってるだろ
後「あー、はいはい。でも、あれ「戦争」じゃないんだって、いってましたよ。
先「え?あれは「戦争」だろ?ミサイル、バンバン飛んでるじゃん。
後「いや。あれは「紛争」っていうか「戦闘」なんだって。
先「なんか、違うのか?
後「こないだ、TVでやってたんですけど「戦争」っていうのは、なんか「国際法」で認められてて「宣戦布告」があって、「勝った」ら「勝ち」で、どっちが正しいとかないんだって。国際法上、合法なんだって。
先「ええっ?戦争していいの?
後「なんか、そうなんですって。ただ、民間人は攻撃しちゃいけないんですって。
先「へえええ。いやぁ、初めて知った。へえええ。へぇぇぇ。
後「紛争解決の最終手段として、認められてて、外務大臣が戦線布告して、戦争がはじまるんです。だから、最近は、なしくずしに、初めて「宣戦布告」しないんですって」
先「へえええ。眼からウロコだなぁ」
後「たまたま観てたTVでやってましたよ
先「へえええ。いゃあ、驚いたなぁ。みんな、そういうの知ってんのか?それが常識なのか?
後「さあ、オレもたまたまBSで、観たんですから
先「へえええ。だけど、国連ってだめだな
後「そうですね。だって、ロシアもコクレンの、なんか、偉い国なんですから
先「あー-、そうだな。当事者だもんな。止めるわけねぇな。しかし、ロシアの偉い人って、子どもが死ぬの平気なのかなぁ?
後「そこですよねぇ。
先「子供は、なあ、殺せねえだろ。ふつうな。だけど、人間、偉くなると平気なのか?
解説 実は、国際法という、まとまった一冊の法律書はないのです。おおむね、了解されている「ハーグ陸戦条約」などを、総称して「国際法」といっているだけなのです。
大国は、自国の利益が絡むと、なんやかや理屈をつけて「国際法」を破ります。
つまり「東京大空襲」も「原爆投下」も「東京裁判」も、明確な「国際法」違反なのです。これ、ホントよ。
つづく