お前は、本当に趣味が悪いやつだった。
陳腐なキャラクターが施された
Tシャツを買い、
ありふれて、馬鹿げた音楽を聞き、
どこにでも落ちている言葉を拾い集めた。

そしてしょうもない男を好きになった。


結局、俺が否定していたお前の嫌いな部分は
全部俺だった。

分かり合えなくて、当然だった。


と、後々になって気づいた。
気づけてよかった。
置き去りの荷物を見て辛かった。

でも一番辛かったのは
その荷物がキレイに片付いて
やけに広く見えるスペースを見た
ときだった。

ほんとに、そこにいた形跡が
なくなった。

残ってるのは思い出だけで
もう証拠は、ない。

ここ何日か、思い出を振り切るのに
飲み歩いた。

必死に、必死に。

少し前にひどく潰れて
酒なんて大して飲めないのに。
出費が重なってお金だってないのに。

そんなことより
家に一人でいることの方が辛かった。

一人の寂しさや、二人で紡いだ思い出を
噛み締められる程、時がたってなかった。
思い出せばまだ、口の中に、頭の中に鼻の奥に、思い出は忍んでいたから。

「荷物は全部持って帰ったよ、鍵はポストの中に入れたから」

そうメールがきて、家に帰った後

いつも、何かあるとどこかに手紙を
忍ばせる君の癖を思い出して、
探した。

どこかに、たった一言でもあるかもしれない痕跡を探した。

テーブルの上、小物入れの中、色んなところを探した。

そんなものあるわけない、と思って
灰皿を見ると

別れた後すぐに灰皿に捨てて
タバコを押し付けた
君がくれたパンダをかたどった予定帳の付箋が
半分以上タバコの熱で燃えた状態で
弱々しく灰皿の外に転がってた。

結局、残されたメッセージめいたものは
これだけだった。


俺は、その寂しさを君に伝えられない
伝わってほしいとも思わない。

でも、意味はあったと思う。

強がるだけ強がりたい。
強がらないほうが楽であったとしても
、それが意地だから。

忘れない。けど忘れる。


外はもう春の暖かさがやってきていて
甲子園では球児たちがグラウンドを
駆けていた。

ニュースでは物騒な話題で持ちきりで
原発の再稼働の是非は、世間で一番多く議論されている。

春ってそういう季節だよな。

今日、新しい靴が届く





ただ、のほほんとやってるように見えるかあ!?

見えるよねえ。
それでいいんだけどねえ。

仕方ないかあ。
人は関係ないもんねえ。
原点に戻らんと。

自分のことしか考えられない 
っていうのは他人のこと見えてないってことか、それとも自分のことで
精一杯ってことか。
うん、後者だろうね。

自分のことしっかり見つめられたら
きっと他人のことも見える余裕が
出てくると思うんだけど。


そうなるには程遠いなあ。
現時点では自分と自分が好きな人のことしか考えらんねー。

苦手な人との最善のコミュニケーションは
未だ「不干渉」ってことで。
愚痴とか言いたくないし
嫌いにもなりたくないからね、
せめて苦手で留めとかないと。

本当は嫌われたくないんだけど
どうも媚びるっていうのも
上手くできないし。
なるべく努力はしてるけど
力不足ってことですね。

人の気持ちばっかりは完全には
どうもできんしねえ。

逃げるかあ!?
それもありだなあ。
考えとこ。