Patch workのライナーノーツ②です〜〜
前回はアルバム(Patch work)について書いたライナーノーツだったので、今回は収録曲について書きたいと思います。
こんな風に出来たんだ〜〜〜
って言うのを楽しんでもらえたら幸いです☺️
〜〜〜〜〜
泡
「泡になって僕は消えるから ねぇ僕に君をください」と言うファンタジー小説の一番初めの文のようなフレーズは、以前好きだった人が「人は死んだら泡のように消える、一瞬でポンと弾けるみたいに」って言っていたのをヒントに生まれた。
彼の言ったことの中に感じるものがわたしが思う「人とは何か」の核心だった気もする。
「わたしたちは何に対して生きてるのか。」たどり着けないテーマの周りをぐるぐるして、「永遠」を暮れていく海辺に寄せては返す波に浮かぶ泡と重ねて歌ってる。
ダンスパーティー
クラスに馴染めない赤髪の男の子がダンスパーティーでクラスの人気者の女の子と踊ることを夢見ている歌。
容姿的なことをからかったり、からかわれたりって小さい時はかなりあったと思う。
まぁ、大人になってからもやる人はやるけど、そういうのつまんないなぁ〜〜って思ってる時にフランスでは赤髪はそう言ったからかいの標的になりやすいって話を思い出して書きはじめた。
赤髪なんて素敵で羨ましいじゃない、黒髪の日本人からしたら染めるくらいだもん。
気にすることない、いずれ一緒に踊るんだって意味を込めて、サビでOn va danser(直訳:みんな踊る(少し先の未来))と高らかに歌ってる。
舞台がフランスなので、ワルツをイメージする3拍子に乗せ、フランスポップスにあるようにAメロではフレーズごとの語尾の音を揃えた。
カラン
難しいことを考えるのをやめて初心に返って作った初恋の歌。
カランはフランス語で抱擁の意味。
音が可愛いのでHUGではなくカランにした。
恋をした瞬間のことを電気が走る、カミナリに撃たれたと言う人がいるけど、まさにそのイメージ。
抱きしめられたら時が止まる、その瞬間に愛したいって思ったら最高!
書き上げて思ったのは、わたしは愛を信じてるってこと。
Moon river
かの有名なあのMoon riverのオマージュ。
自由に曲を作ってるように見えて、どんなアーティストも過去の作品から影響は受けてると思う。
この曲を書いた頃はジャンルというものにとても興味があって、その中で作品を作りたいと強く思っていた。
ジャンルは一人の人生ではたどり着けない先代たちの人生の積み重ねから出来てるから上手く使うことができれば歴史的背景より作品をより深めることができる。
わたしはMoon riverのように名曲がすでに存在してる今に生まれて嬉しいと思ってる。
古い歌に触れる機会がどんどん新しいものに埋もれていく、けど、こうやって新しいもので引っ張り出すこともできる。
大切にするってのは自分の日々の中に置くことだと思う。
mon amour
フランス映画が好きなの。
美しい景色の中で盛大に恋をする、難しいことを二人だけで解いてゆき答えを見つけたら終わってゆくようなあの世界が好き。
mon amourは恋人たちが呼び合う名称なんだけど、恋人だから使えること呼び方はある意味、恋人同士であれば相手は誰でもいいわけであって、今日のmon amourは明日別れればmon amourじゃなくなる冷たさもあるなぁって考えた時に、それでも一生に一人のmon amourもいるだろうと思えた。
忘れられない人、もう恋人ではないのにmon amourと呼んでしまう人にいつか手紙を書こう、でもその時は進んでいたいねって気持ちを込めた。
宇宙旅行
退屈な小さな部屋で若い男女が二人で夢を見てる。
宇宙旅行にさえ行ったような感覚の中、描く月の絵は一向に上手くならず、互いに互いを誤魔化しながら過ごしてる。
怠惰は心地よいがいつか終わる。
その前に誰も行ったことがない月の裏側へ行ってみたい。
モーター音みたいなテルミンはこのアルバム製作に一番力を貸してくれた鎌田さんが演奏。
楽しかった。
夕立ち
デコとボコのような二人は噛み合わず、隣り合わせにずっと不釣り合い。
愛を嗤う大人、恋に溺れる大人どっちにもなりたくない、幸せとはほど遠い大人の別れの歌。
最低を描いた。
けど、その中にも幸せに思った時間もあった。
ハナノワクセイ
今年の春のイベントタイトルと同じこの歌は、オノ・ヨーコとジョン・レノンのインタビュー集を読んでいた頃に書いた。
すごく知ってるわけではないけど、二人の関係が好きなの。
夢や希望、もしくは野望に挑む時の最強の相棒そんな風に思ってる。
でも、他人を信じるとかついて行くとか連れて行くとかそういう熱を帯びた関係ってこれからの時代どんどん希薄になるのかなぁと不安に思ったりもしてる。
だからかな、信じてる、馬鹿みたいに信じてるキラキラとした目で不安や疑念を打ち砕いていくそんな人の歌を歌いたかった。気持ちとかって生じゃないと!って思うの!
人とのつながりを厭わず楽しみたいね。
バンドで収録したら、宇宙的なイメージと夢へ加速していくイメージをメンバーが組んでくれ、弾き語りでは作れないそんな楽曲になった!
(みんなありがとう!)
湯船の舟
「女である」ことで悔しい思いをしたことってたくさん今までもあった。
わたしはバスケを小学生から高校までやっていたんだけれど、成長の過程で体力的に同学年の男子に追いつかなくなった、勝てなくなった時とか喧嘩の仲裁とか出来なくなったりとか力でどうにも出来なくなった中学生の時かな、すごく悔しいことが多かったかな。
今までのやり方ではうまくいかない時、ゆっくりお風呂に入って考える。
自分の心と体を労ってはじめて見つかることもある気がして、どうしても変えられないことで悔しい思いをすることってあるから、そんな時は優しい言葉をたくさん見つけたい。
ALL ONE
「ひとり」を考えた。
自分とは何かを考えた時に形容詞では言い尽くせない。
優しい人です、強い人です、それは一面にしか過ぎない。
君とは誰なのか考えた。
歌詞の中の君はいつも決まっていて、そしていつも不特定だ。
その君から「一人だね」と声をかけられたら「一人だよ」と返すだろう。
君がいつもわたしは誰かを教えてくれる。
孤独を意味するaloneはALLとONEから構成されてるからきっと、わたしも全てと一が重なるところにいるんだろう。
それは君もきっと同じでだから言葉では言い尽くせない。
けれど、たしかに君を唯一と感じる日もある、例えば好きな歌を流しながらタルトタタンを作るような日だ。
ゲラン
わたしにとっての太陽のような人って素朴なんだ
いつも自然体なの、そして強い。
ハードじゃなくて、ハートフルな感じ。
だから、離れていても大丈夫。
くれた言葉や目に焼き付いた表情を思い出す度に離れていてもその存在がキラキラとする。
ああ、わたしの人生この人に会えただけで最高じゃん。
一人を不安に思う日も寂しく思う日もあると思うけど、そんな時には、寂しさに一人で暮れるような付き合い方はしてなかったはずだ!と叱ってくれ。
そう、わたしは旅に行くよ。
きっとたくさんの太陽のような人を思い出すんだろうと思う。
Patch work efficient for efficiency
パッチワークというモチーフを活かして製作。
このアルバムを3分で全て聴ける一曲。
効率的って言葉は一見聞こえがいい。
でも、大事なのは効率的に稼いだ時間をどうやって過ごすかだ。
効率の為の効率化の無意味さに気づいて手が止まってしまったあの日。
仕事を早く終わらせて行きたいところがあったらいいね、会いたい人がいたらいいね。
わたしたちの人生は食って働いて寝ること以外の非効率的なものでも作られてる。
好きなものを大切に。
大事にしたって終われば一瞬だ。
繰り返したり、巻き戻したり、速めたりしてまた別のパッチワークを作りたい。
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以上全12曲についてのライナーノーツでした。
是非CD手に取ってもらって楽しんでもらえたらと思います。
ちなみに!
今回のデザインはスエイシユミさんに依頼しました。
彼女の作品のパーツをツギハギしたパッチワークのようなデザイン。
この一コマ一コマが実は大きな作品なんです。
岩絵具などを使った日本画ですが、古典的なものとは違った視点で描かれる色彩豊かな大きな絵には圧倒されてしまいます。
是非一度は生で観てもらいたい作品がたくさんあります。
なんと!
10/14(月/祝)にあります!
名古屋で行われる個展(詳細お待ちください)に出演させていただくことが決まってます!
わーい!
是非チェックしてください!
Bonne journée.

