蕎麦を待ってる
大きな窓に向かって作られたカウンターに座ってる
大きな窓の向こうには桜並木と線路が遠くに続いていて
桜並木には向こうへ消えてゆく人がぱらぱらと見えれば、あちらから現れる人もぱらぱらと見える。
電車は一定の割合で高いビルが建つ方へ出発し、
また一定の割合で高いビルの方からこちらへやってくる
蕎麦を待ってる
桜並木の向こうへわたしは行ったことがないからこの大きな窓は一枚の絵のようだなぁと思って見てる
ここでこの景色を見ながら、桜並木の方へ信号を渡ることはできないし、電車に乗ってあちらの都会へ行くこともできない
俯瞰して見てる時は現実でも絵でも触れられないことでは同じなんだと思った
一枚の絵を見てる気がして
ぼーっと行き交う人を見ていた
ただ一枚の絵と違うのはこの後すぐにでも本当にあの並木道を行くことができるってこと
桜が夏に合わせて色を深緑に変えざわざわと風に揺れるその下を歩くことができるし、あの道を行く人と話をすることも出来る
わくわくする
そして、待ってた蕎麦が来た
食べながらまた窓の向こうを見てる
夏の味がする気がした
見てる景色の味がする気がした
とても美味しかった
いつか誰かとこのお蕎麦屋さんに来たとして、
会話が途切れたその間に二人して外を見やった時に相手が何を思ってるからを考えたりするんだろうか
次に好きになる人はその窓の向こうに何か思う人だったらいいなぁと思った
何故ってその方が楽しそうだから
蕎麦を丁寧に食べ終わりました
Bonne journée.
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【次のライブは8月末です!】
そろそろスケジュールあげます。