毎年年賀で挨拶のドイツ旅行仲間のご夫婦の奥さんから、今年年賀が来てないなと気付いた。

今日その奥さんから"普通ハガキ"で返事が来た。
ご主人が昨年2月に亡くなられたと書いてあった。
知らぬこと、離れて久しいとはいえ、ふっつりなにかが切れた。
あぁ、と。


初の社会人になって、自分の稼いだお金でのドイツ旅行。

よりにもよって出かける1ヶ月切ったところで、

一緒にいくはずだった同僚が

”もっと安いツアーでいきたーい”ってわがまま言って

キャンセルしてきた。


”意地でも行ってやる”という気持ちの一方で一人で不安だった。

寝れないし、飛行機が揺れる。

ミュンヘンについたら、気持ち悪くなってしまった。


そんなとき、このご夫婦が

「おトイレへ行ってらっしゃい、落ち着くから」と行って、待っていてくれた。


不思議だった。

おトイレの個室で腰掛けたとたん、引いていた血の気がゆるゆると戻った!


出て行くと、「ほら、"トイレの魔法が効いた”」って二人が笑顔で待ってた。


それから、一人で参加のわたしに声をかけてくれた。

ここあいてるわよ、一緒に食べましょ、でかけましょって。


ダンナさん、高いところ苦手なのに、

ウィーンのシュテファン寺院の尖塔へ登るの一緒に行ってくれたっけ。

写真撮る間、こわくてひきつりながらも「平気や」って言いながら、映ってた。


ふたりのおかげで、ひとりでも旅立てる平気な勇気が湧いた。


いつか誰かに二人が教えてくれたことを、伝えて行きたい。