恋人未満の掟を破った私たち。
ホテルに着いてから、
照れながら、ハニカミながら、
友達以上の関係になってしまった私たちに戸惑いながら、
求め合った。
たくさんハグしてキス。
終わってからは、すっかり友達に戻る私たち。
帰りの電車は、ひそかにずっと手を繋いでいってもらった。
翔はおそらく、
私を慰めたかったのだと思う。
翔なりの配慮と気遣い。
私も慰められたかった。
誰でもいいわけじゃない。
翔に。
好きという気持ち。
でも、ドキドキワクワクなのだろうか。
たしかに翔のことは好き。
無条件で好きだ。
ただし、恋い焦がれたり、自分だけ見てほしいと思わない。
白黒はっきりつけたいとも思わない。
私たちはグレーでいい。
その後も、何度か翔とは一線を超えた。
でも、お互い、「友達以上恋人未満」の関係を未だに保っている。
時々、「恋人」になるときは、
お互いがお互いを、
いたわり合いたいとき。
慰め合いたいとき。
だ。
そんな翔とグレーな恋の回想記。
私と翔は、生涯ずっと程よい距離を保ちながら、グレーでい続けると思う。
(完)
不思議なのは、翔との恋の回想記を書き始めてから、私とこの間別れたばかりの年下彼との仲がギクシャクしてきた。
年下彼がいて、満足してるはずなのに、翔との恋を思い出したのはなぜだろう。
潜在意識の中で、もしかすると、
年下彼との別れを予感していたのではないかと思う。
現実を見たくないから、過去を思い出していた自分。
「思考は現実を引き寄せる」
やはり、そうなんだ。
今彼がいるのに、翔との恋を思い出したから、別れがやってきたんだ。
私は、自分から別れを切り出すのが苦手だ。
ケンカしたとしても、
仲直りして、
またお互い分かり合えばいい。
という、構築して絆を深めていきたい、と思う私は、どうしても、自分から縁を切ることを苦手とする。
でも、このままこの人と一緒にいていいのだろうか。
と自問自答する。
年下彼氏といる自信がない。
自分の経験値と彼の経験値の差。
何も言えない。
つらい時につらいと言えない。
そんな関係で、私は彼とやっていけるのだろうか。
なんて思っていた時もどこかにあったのだと思う。
グレーな恋なんて思い出してる場合ではなかった。
という思いと、
どこかで、自分もこの現実を望んでいた。
という思い。
緑力しい香る風で揺れ動く葉っぱのように、私の心も揺れ動く。
私は、1日1日の目の前にあることを、真剣に、取り組んでいきたい。。。
着実に一歩一歩。