かーちゃんと参観日
ぐみの生まれ育った小山家は5人家族。
とーちゃん
かーちゃん
ねーちゃん(長女)
ぐみ(次女)
ややちゃん(三女)
平凡なサラリーマンの家庭だが、
本当に「普通」なんてことはこの世にない。
5人の家族が巻き起こす、
たいしたことのない事件や問題。
くだらない会話。しょうもない伝説。
普通に普通じゃない日常の思い出の記録です。
お暇な方はどうぞおつきあいくださいませ。
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かーちゃんと参観日~ラフにいこうぜ~
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小山家は、上記のとおり
ぐみを入れて3人子どもがいる家庭であった。
最近の小学校では、月に1度とかの頻度で
参観日を設定して、都合に合わせて参観できるように
配慮されているらしいが、
ぐみ時代は違っていた。
学校が決めた1回きりの設定日に、親が一斉に集結。
そういう参観日だった。
姉妹が同じ学校に通っていると、
母はかけもちで参観することになる。
学年によって進路説明会や相談会、修学旅行説明会、三者面談
などが参観日に付属してくる。
かーちゃんはそういった行事がある方をある程度優先して参加、
その前に別の子のクラスを廊下から覗いて、手を振って行く。
ぐみは真ん中っ子でたいていねーちゃんかややちゃんどちらかの
重要なイベントとかぶっていたため、小学校のころは
参観日といえば、序盤でかーちゃんが手を振りにきて終わりであった。
なかなか気楽なものである。
さて。
かーちゃんが、ねーちゃんやややちゃんのクラスで面談等に参加すると、
ぐみの帰宅の方が先になる。
(なぜだろう。待っていて一緒に帰るという発想は母子とも一切なかった)
かーちゃんは専業主婦でしたので、
我が家の子どもはおうちの鍵を持っていません。
そして合鍵も余分には作っていませんでした。
つまりぐみが先に自宅に帰るには、
どこかの時点でかーちゃんから鍵を受け取る必要があるわけだ。
参観の授業が始まる前の休み時間に手渡し。
それが妥当だ。
しかし小5のあるとき、かーちゃんは
授業が開始してから現れた。
かーちゃんは教室後ろの戸口に立ち、
いつものように笑顔で手を振り、
たまたま最後列で戸口から一番離れた
教室窓際の席にいたぐみに向かって
鍵のついてキーホルダーを指し示し、
右手を、大きく後方に引き・・・、
ボウリングの、フォーム・・・で・・・・・・、
シャーーーーーーーッ!
教室の床に
鍵をすべらせおった!!(((゜д゜;)))
ええええええええええ?!!
だめでしょ(笑)!!
鍵は教室の床を勢いよくスライディングして、ぐみの方へやってきましたよ。
ばし!
とっさに、うわぐつを履いた足で踏んでとめました。
このときの私の動揺、お察しください。
なんでもないことのように踏みとどめた鍵を回収しましたが、
こころの中心でありえねー!を叫んでいました。
謎のシャー音に振り返るクラスメイト。
驚いている見学の保護者様方。
かーちゃんの方を見ると、
みたいな。
いやいやいやいやいやいやいやいやいや!!(笑)
グッ!じゃないでしょ!
授業中!
やり方ラフすぎるでしょうよ!
そんなお茶目なウインクいらんわ!!!(笑)
ちょっとおもろいけど、だめだから。
空気読まなきゃいけない場だから。
そして、今の何・・・?という視線にさらされるぐみを置いて、
かーちゃんはやりきった顔をして去っていきました。
この日の出来事は、
小山のかーちゃん伝説として、
同級生の間ではいまだに語り継がれています。
「小山のかーちゃんて・・・その、独特で・・・おもろいよなー?」
いいんだよ。
変人って言ってくれて。
その母の子です。
