父が亡くなり、実家を母の名義に代えるため
母は司法書士に依頼しました。
書士さんから姉と私あてに連絡があったのですが
文章にミス発見
母の名前を2回も間違えているんです。
それに『貴殿の母親が来て~』と
依頼者を母親とよぶのも気になる…
私が仕事でこんなことしたら始末書だよ、と思ったので
印鑑証明書を返送するときに
名前のことについてだけ
やんわりと注意させてもらいました。
ワードで書いた文書だから
何かまた必要書類があるとき
まちがったのを上書きして使われたら嫌だな、と思ったんです。
母が事務所に行った際に書士さんは
「しっかりした娘さんですねー」
と言ったそうです。
いやいや、気の強い娘みたいに私を言う前に
ご自分のミスを反省してくださいね。
異論はあると思いますが
サレ妻には不倫された理由がある、と
やっぱり私はそう思ってしまいます。
サレ妻が悪かったとは思いませんが
ひずみができた原因はあったのではと感じます。
夫は手を繋ぐときに手のひらをくすぐってくる人でした。
私はそれが嫌でたまらず
何度もやめてと言ってもやめてくれず
結婚前から手を繋ぐのが嫌いでした。
(腕はくみました)
よくくすぐってくる男だったけれど
手の平だけは無理なんです。
思い出してもぞわっとするくらいです。
娘や姪っこをくすぐってじゃれたりするのも
我が夫だから黙っていたけれど
正直、嫌悪感をもっていました。
結婚してすぐにレスになりましたが
私からあまり行為を求めませんでした。
本当に帰りが遅かったんです。
いつも酔って深夜帰りでした。
酔ってしまうと、もうどうしようもないんです。
夫はショートスリーパーなので朝からごそごそして
4時台に起こされて誘われたり…
でも私のほうは朝が弱くて。
歩み寄りが足りなかったとは思います。
今ならもっと情報を探して
対処を考えたかもしれませんが
当時はもやもやしても
自分のなかで解決して、流していました。
優しく接することもできませんでした。
長く携帯を持たなかった私
夫にこまめに連絡することもありませんでした。
毎日遅くまで飲んできても平気そうな妻
土日出かけても寂しいと言わない妻
もっと夫を頼りにして
うまく家にひきこんでいれば、と
振り返って反省しますが
もう決して戻ることはないのです。
夫は一見優しいぶん
反動でなぐさめてほしいこともあっただろうし
私が思うより心が弱かったでしょう。
私を選んだことこそが失敗だったかもしれません。
だからって、その私を傷つけていい理由にはならないけれど。
嘘とごまかしが嫌だったんです。
もし夫が本心で彼女のことを話してくれたら
わりきって、きっと協力できたのに。
仕事がつらいことも話してほしかったです。
こんなふうに、これまで夫に対して
『~してほしかった』と思ってきたけれど
私の操縦ミスだったのですね。
私がある態度をしたから夫がそう反応した、と思えば
すべては私の招いたことかな、と思います。
もっと違う態度をとれば良かった。
我慢しないで言ってみればよかった。
あそこまでケチしないで、あのとき買おうと言ってもよかった。
自分に自信がない私は
私を悲しませた夫はひどい、償ってほしい、と思えず
怒りをもつことができません。
相手に怒りがあるほうが健全で前向きでいいですね。
早く楽になって
失敗を考えないように暮らしたいです。
乱暴に雨戸を開ける音や
やたらと大きいくしゃみを聞きたくないです。
失敗は失敗として、
それでも前に進んでいくために。
崩れかけた道を通らないですむように
回り道するのも、ひとつの選択だと思います。
あのときの私を変えることはできないなら
必死だった、あのときの私らしさを守ってあげたい。
平気な顔をしていたい。
こだわりから解放されたい。
サレ妻よ、気高くあれ。