『夫の夢が走り出す』
高校生のわたしには
『夢』があった。
「これがしたい!」という
『人生のテーマ』が明確にあった。
その根本は
今も変わっていない。
夫はわたしの『したいこと』を
応援してくれた。
支えてくれた。
嬉しい反面、
「自分ばかりが、やりたいことをやっている」
申し訳なかった。
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ある日、夫に言った。
「やりたいことないの?」
『キミのやりたいことが僕のやりたいことだよ』
そう言った。
「そんな人間おるんか?」
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高校生の時から
やりたいことがあった私には、
夫の発言が理解できなかった。
私に気を遣って
無理をしていると。
なにかを、我慢していると。
嬉しい反面、
また一つ、申し訳なさが増えた。
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だけど一年ほど前、
ソファーでだらけている私めがけて
夫が飛び込んできて言った。
「僕はこれがやりたい!いいかな?」
それは、
10年以上働いた場所を離れ
新しい職業に就くことを意味した。
覚悟と勇気のいる決断だったと思う。
私はひとこと
「いいじゃん」と返した。
とても嬉しかった。
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そんな話をすると
えー、もったいないよ。
やめない方がいいよ。
もうちょっと考えてみない?
給料すごい下がるじゃん。
こんな言葉をくれる人もいる。
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わたしからしたら
やりたいことが
せっかく目の前にあるのに
それをやらない方がもったいないし、
もう、すでに
眠れないくらい
沢山のことを考えていたし、
給料はめちゃ下がる。
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それでもわたしは
安定を手放して
やりたいことに向かう夫の
これまでの葛藤と不安と覚悟を
リスペクトしているし
そんな夫を
守りたいって思う。
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誰かにとっての『しあわせ』は
私たちにとってのそれとは限らない。
「楽しみだな〜」と
言いながら歩く夫の表情をみていれば、わかる。
自分にとって
『なにが』しあわせなのか。
『だれかの』しあわせを
当てはめることなく
生きていきたい。
4月1日、新年度
あなたのペースで
始めていきましょう。