これまでも沢山のグラブを使って来ました。
どのグラブもメーカーさん、スポーツ店さんに
お願いして作って頂いたものでしたので、
野球人生をサポートしてくださった素晴らしいグラブでした。
もちろん心から感謝しております。ですので、
誤解のないように前置きしてお話しさせて頂きます。
現在、コビーズにもトライアルグラブ(左・右)を
置いて試用して頂いてます
【マイティベルトグラブ】の、その構造アイデアはこれまでの
グラブの概念を覆すものとなっています。
グラブと言えば「捕球のため」と考えられていて投球(送球)への影響は
選手本人の感覚や好みに委ねる、と言う概念でありました。
しかし、このマイティベルトグラブは誰の手にもアジャストする
Wベルトが採用されていて「投球(送球)の身体的機能性に好影響を与える」ことが
実感できます。右利きの僕が左肩や首が張る原因が投球フォームや
筋力の弱さではなく、「あれグラブが原因だった?」と気付かされました。
それは何故か?
これまでのグラブは投球時の遠心力や反動で
「抜けそうになっているものを
無意識に抜けないように扱っていた」からなのです。
例えば、スリッパを履いて50m走をすると、やはり走りにくいですよね。
そして、それを繰り返せば筋肉疲労が大きくなり更に続ければ走り方の
悪化や故障にも繋がる恐れがあります。我々はこれまで
、無意識に「グラブが抜けない使い方」を投球フォームに
組み込んでいたのだ」と気付かされました。
一つのことを探求されて来た梅原さんだから辿り着いた、
素晴らしい発見だと思います。
マイティベルトグラブを使用しての感想は、
①、グラブ側の手首、肘、肩関節の緊張が抜ける
②、グラブ側の上半身、特に背中の動きが自由になる
③、①②の改善によりボール側の腕の使い方が自然に良くなり、
リリースポイントで指先が走るようになった(腕が触れるようになる)
無駄な力みが減ると言うのは、疲労を溜めないこともそうですが、
スムーズでスピーディなパフォーマンスが可能になります。
BBAグラブ工房の梅原さんが「イップスやコントロールが悪くて
悩んでいる選手たちの力になりたい」と
言う思いで開発されたマイティベルトグラブ。
その、「選手のために」と言う思いに共感しました。
僕もイップス経験者なので…。イップスやコントロールの乱れには
メンタルの弱さや技術不足、身体の機能性の不具合など様々な
アプローチが試行錯誤されてきましたが「グラブ」の見直しと言うところも
大きな改善点になると感じさせてくれました。
なので、小さなコントロールミスが大きく評価を分けるプロの選手たちにも是非、
知ってほしいです。野球人生は一度きりですから、
後悔しないよう貪欲に良いものを取り入れて欲しいですね。
これまではグラブを革の質感やタイプ、カラーや刺繍などで選んでいましたが、
機能性で選ぶ時代が来ると思います。それほど、衝撃的でした。