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 タクシン元首相派の反独裁民主戦線(UDD)がバンコク都内で大規模反政府活動を続ける中、28日夕方にアピシット首相とUDD幹部の直接対話が実現した。首相は難色を示していたが、事態打開のため踏み切った。ただ、UDDは解散・総選挙の要求を繰り返し、政府側は拒否。対話は平行線をたどり、29日午後6時に再び対話の席に着くことを約束して切り上げた。

 UDDは、下院解散・総選挙を要求し、14日から都内で大規模反政府活動を続けている。政府は要求拒否を明言しており、反政府活動終結の見通しは立っていない。こうした中、双方が事態打開につなげるため、直接対話で合意した。
 
 タイ国営通信(TNA)などによると、対話は午後4時から、都内の国立キング・プラチャーティポック研究所内で行われ、テレビで生中継された。政府・与党からは首相とコプサック首相主席秘書官、最大与党・民主党のチャムニ副幹事長、UDDからは主要3幹部のウィラ氏とチャトゥポン氏のほか、ウェン氏が参加した。
 
 双方が握手をして対話を開始。UDDは下院解散・総選挙を要求し、政府側は情勢安定化につながらないとして拒否した。双方に笑顔が見られる場面があるなど終始和やかな雰囲気で対話が行われたが、合意に至らず、午後7時20分ごろ終了。29日午後6時に再開することを決め、席を立った。
 
 ■27日に10万人動員
 
 UDDは27日、予告していた都内のデモ行進を中止し、都内ラチャダムヌン通りで集会を開催した。警察によると、参加者は最大11万人で、21日の6万5,000人から大幅に増やした。
 
 UDDは集会後、都内各所に設置された兵士の詰め所に押し掛け、撤退を要求。政府は衝突を避けるため、都内8カ所から兵士を撤退させた。撤退した詰め所は、競馬場ロイヤル・ターフ・クラブ(RTC)、ドゥシット動物園、国立ラチャモンコン工科大学プラナコン校と寺院5カ所。
 
 この後、UDDは首相府に向かい、兵士の撤退を要求した。政府は応じず、両者が対峙(たいじ)したが、UDDが撤退した。
 
 翌28日は、バンコク北部バンケンの陸軍第11歩兵連隊本部前で集会を開いた。同本部内には、UDDの活動に対応するための対策本部が設置されており、反政府活動の開始以来、首相らが詰めている。
 
 首相が幹部との直接対話に応じると表明したことを受け、UDDは午後2時半ごろ同地での集会を解散した。
 
 ■反UDD集会
 
 バンコク都内フアイクワンとボーベーの商店主、ビジネスマンら200人が27日、都内ラチャダピセーク通りソイ7で、UDDの反政府活動に反対する集会を開いた。活動の影響で集客が落ち込んでいるため、早期の中止を要求した。ラマ4世通りでは都民と近隣県の住民50人が反対集会を行った。

※この記事の著作権は引用元にあります

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