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 「何も変わったことはしていないのです。日本で教えてもらったことを工夫してやってきた。僕たちが日本に方法を教えてもらったのに不思議ですね」。韓国のショートトラックを育てた功労者として知られる韓国スケート連盟の全明奎副会長は、日本の現状をこう残念がった。

 バンクーバー五輪で日本が獲得したメダルは銀3、銅2の計5個。対する韓国は金6、銀6、銅2の計14個で大きく水を開けられた。充実したナショナルトレーニングセンター、スポーツ選手を対象とした年金制度など、国を挙げた支援体制の違いはもちろんある。ただ1980年代に日本に留学した経験を持つ全副会長が知る日本は、もっともっと多くの時間を氷上で過ごす練習をしていたのだともいう。

 5回連続の五輪出場を逃し、引退した寺尾悟(トヨタ自動車)はショートトラックの盛衰を、身を持って感じてきた一人だ。その寺尾も以前、「昔は確かに練習時間は長かった。時間とともに科学的な考えが導入されて、休息や技術が重んじられるようになった」と話していた。スポーツ科学や技術の重要性を否定するつもりはない。ただし2008年北京五輪でも、そしてバンクーバーでも海外勢と比べて、基礎体力面での劣勢を指摘されたこともまた事実だった。

 振り返ってみれば、国内では子供の体力低下が叫ばれて久しい。さらに生活様式の変化も…。地域で長く少年野球に携わり、小学生の“変化”を実体験してきたある指導者が言うには、最近の子供は「体が硬く、特に下半身が弱い」のだという。椅子での生活が当たり前になり、あぐらをかいたりすることはなくなった。トイレも和式はとんと減ったし、和式で用を足せない子供もいるという。そんな生活様式の変化がゴロをしゃがんで捕るという野球の基本動作にも影響を与えているのではないかとも。一概に選手強化といっても、根は深い。日本オリンピック委員会(JOC)の福田富昭副会長が「選手強化には最低でも10年はかかる」と常々語る理由でもある。

 バンクーバーで熱戦が繰り広げられたパラリンピックが21日(日本時間22日)、閉幕した。日本は金3個を含む11個のメダルを獲得し、海外で開催された大会で過去最高だったトリノ大会の9個を上回る活躍を演じた。ただ国を挙げた支援を行うところが目立っており、今後、メダル獲得という意味では厳しい状況にもあると聞き、改めて選手強化の難しさを思った。(金子昌世)



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