「うふふ、どう?恥ずかしい?」






遮られた視界と拘束された身体。

下着だけ残して全てを脱がされ、彼は横たえられている。

アタシと二人きりの部屋の中で。






「・・・・・・・・・・・・・・」







返事はない。

けれど下着の上からでも判る位に硬く強張るその部分を

恥じるように身をよじりながら顔を背ける。






「あら。そんな事してても隠せないわよ。

 こんなに硬くなってるんだから」




そう言ってつま先でやんわりと硬くなったモノに体重をかける。




「ふぁ・・・っ」




軽く圧迫されたその部分はぴくんと跳ね、

更に硬さを増していく。




「気持ちいいの?踏まれても感じるのねぇ。

ほら、いやらしい汁が滲み出てきちゃってるじゃない。

下着に染みがついちゃうわよ」




じわりと染み出し形作っていくその液体。

彼の喜びの印。

そのまま足先でそっとなぞると、それに応えるかのように広がっていく。





「こんなに染み作っちゃって。こんなの履いて外なんか歩くの?

 いやらしい匂いプンプンさせて・・・・ちゃんと脱いでおかないと

 あとで恥ずかしい思いしちゃうわよねぇ?」








膨らみを何度も擦り上げながら、意地悪くそう囁く。

足の裏からでも感じる事の出来るその熱いモノを曝け出して、

彼がもっと恥ずかしい思いをするように。





「ほぅら。全部見えちゃうねぇ?

一体どんないやらしい事考えたらこんな風になっちゃうのかしら?

先っぽからどんどん溢れてくるじゃない・・・・。」






見られてるのが判るようにゆっくりと。

徐々に姿を現すようにそうっと。

彼の下着は下ろされて、その膨らみがアタシの目の前に曝け出される。



甘い吐息が唇から漏れて。

解放された喜びと、その姿を見られる事の恥ずかしさ。

そんな中で彼は興奮を増していく。





「こんなにヌルヌルにしちゃって・・・・・。

 下着越しでこうなんだから、直接弄られたらもっと気持ちよくなっちゃうわねぇ?

 いやらしい音立てながら扱いたらすごく気持ち良いんだろうねぇ。」





目隠しされた彼の耳元で、誘うように呟いてみる。

応えるかのように彼の唇から漏れる喘ぎ。

その唇に指先を当て、ゆっくりとなぞる。




「それともお口で食べちゃおうか。」




なぞる指を少し開いた唇の中に進入させる。





「舌でいやらしい汁全部舐めとって・・・・・奥まで飲み込んで吸い上げて。

 根元まで出したり入れたりしちゃうの・・・・ねぇ、そういうの好きでしょう?」





「あはぁ・・・」





口の中に入り込んだ指を出し入れする。

更にいやらしく音を立てる唾液。






「アタシのお口の中でたまったものを思いっきり吐き出すのよ・・・

ほら、想像するだけで興奮してきちゃうでしょう・・・?」






くちゅ。

まるでその状況を連想させるような音。

彼の口の中で、頭の中で響く卑猥な音。







「ねぇ・・・・・もっと気持ちよくなりたいんでしょう・・・?」





熱い息と共に吐き出される甘い誘いの言葉。

悪魔の囁きだと知らずに。

罠だと気付きもせずに。






「・・・・・・はぃっ・・・・・!!」






抜かれた指と共に彼の唇から出た言葉。

早く何とかして欲しいと。

吐き出させて欲しいと望みながら。






「ふふ・・・して欲しいんだ?だったら少しは我慢出来なくちゃねぇ。

 じゃないと一緒に気持ち良くなれないでしょう?ねぇ?」






頬を軽く撫でながら、諭すようにそう告げる。

気持ち良い事が待ってるんだからちょっと位は辛くても良いでしょう?

アタシの事も楽しませて頂戴。






甘い夢を期待して。

快楽をただ求めて。

その為に耐える事が出来るなら。

耐えるその顔でアタシを興奮させるの。






妄想でいっぱいになった彼を裏切るかのように、

アタシの指がその身体をスルスルとなぞっていく。





感じる場所をわざと外しながら首筋から下りてゆく指先。

胸の突起の周囲をくすぐり、足の付け根を滑り。

熱を帯びた吐息を吐きながら、彼の身体が跳ね上がる。





「ふぅ・・・・・・・んっ・・・・・・・」





「ほら、まだ肝心な所は触ってないのに感じちゃって。

 それじゃ全然我慢出来ないじゃない。」




クスクスと笑いを含ませながら彼の身体を追い詰める。

触れてもらわないと耐えられないと思うように。

我慢の限界が来るように。






「ま・・・・まだ・・・・??」





息を荒くしながら彼は言う。

まだ触ってくれないのかと。

一番気持ちいい所には触れてくれないのかと。






「だって、ソコを弄らなくてもこんなに感じてるじゃない。」






冷たく言い放ちながら指は身体をなぞる。

肝心の部分を忘れ去ったかのように。







「あはぁ・・・・・・っ」





ジワジワと身体を侵食する疼き。

それに促されるように腰が突き出され。

乾く間もない程に、彼の先端は濡れる。






「弄って欲しいのよね?そんなに突き出して。

 でも、我慢出来るって言ったわよね?もう忘れちゃったのかしら」





戒めるような言葉で彼の欲望を押さえ込む。

疼いて疼いて仕方ないでしょう?

そんな事判ってるの。

でも、我慢するともっと気持ち良くなれるんだから。









爪先が軽く胸の突起を弾き。

わき腹から腰にかけてをなぞりあげ。

だらしなく開かれた足の間の柔らかい部分をやんわりと撫で上げる。

硬くなったその部分には触れないまま。






「うぁ・・・・・・はぁん・・・・・」




けれど今の彼にとってはそれでも充分な刺激で。

すっかり開かれた彼の唇から、喘ぎと共に唾液がだらだらと零れ落ち、

理性で抑えようとしていた腰の動きも止められなくなっていく。



そしてどこを触っても反応してしまう位に疼かせてからようやく、

アタシの舌が彼の首筋に這った。





「あぁんっ!!」






それまでと違う感触に思わず漏れてしまう声。

柔らかくぬめった舌先が音を立てながら鎖骨を舐め上げる。






「ふふ。すごく感じやすくなってる・・・・・指だけでこんなになってるんだから

身体中舐められたらもっと敏感になるかもねぇ」






舌を這わせながらそう彼に告げる。

まだまだ先は長いのよ、と。

もっと我慢しなさい、と。

ご褒美が欲しいなら。






頭の先からつま先まで、どこもかしこも快楽に溺れてしまうまで。








































っと。

以下次号。(つ∀`)ネムイ

たまにはまじめに(ヲイ