その①
その②




たとえ仕事でも。
風俗でも。
同じするなら楽しいコトがしたい。



愛のある行為。
相手を大事にする行為。
蔑んでも苛めても、そこには愛と快楽を同時に存在させたくて。




そして今それを失ったアタシは、本当の形で仕事と向き合うコトになった。
これまで以上に仕事に集中し、より高みを目指して。
満足いくプレイが出来るように。



そこに愛が存在しなくても。




理想論に捕らわれすぎてる馬鹿なアタシ。
愛なんてソコには存在しない。
だけどそれがアタシを支えるものだった。








勿論、風俗で働くオンナは大抵が訳アリ。
アタシだってその類だ。
今は辞める訳には・・・・・いかない。



だからこそ芽生えた矛盾。
板挟みの感情の中で、必死にもがいて見つけた答え。






今までの自分を無駄にせず、
これから先の自分を誤魔化さず、
新しい自分の仕事の形をつくっていくコト。






今更ソコに気がついてしまう自分の鈍さには笑ってしまうけど。
この感情が産まれたコトは逆に良かったのかもしれない。
不思議だけど素直にそう思える。




アタシの中で欠落していた場所をようやく埋められたのだ。





彼が大事にしてくれているアタシ。
そのアタシの身体を、心を、アタシ自身が大切に扱うコト。
アタシが彼を大切に思うように、彼もそう思ってくれてるコトを自覚しよう、と。


本来なら、誰かを愛したり愛されたりする過程の中で
自然と培われていくだろう感情を、今、アタシはやっと理解するコトが出来た。














暫くはもがき続けるだろう。
これまでの自分から違う自分になるのだから。




ここまでこんな風に書き綴っておきながら、彼に伝えたい為だったのか
自分の気持ちを整理したかったのか、誰かに聞いて欲しかったのか・・・
それすら今は判ってはいない。


オチも笑いも何もない、ありのままの情けない姿。
それをどこかに残しておきたかったのか。



自分がようやく人並みに『愛される』と言うコトを知り、それを自覚したコトを
誰かに話してみたかったのかもしれない。





ただ、一つ言えるのは。
アタシは前を向いて歩いている、と、心から今そう思えてるコト。





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