その①
その②





「・・・・『入れて』欲しいんでしょう・・・?」





耳の周りを弄んでいた舌が、その奥へと侵入を試みる。
ぬめった舌から発せられるクチュクチュという音が彼の頭のナカを支配していく。






彼の唇が荒い息と共に開く。
もう少しだ。





「欲しくないんだ?」




からかうような声と裏腹に、指の力を込める。
そんな些細な刺激にも敏感になったソコを、ゆっくりと上下に
擦るように煽っていく。




「ぅあっ!」




いきなり擦られた刺激で漏れる声。
動きに合わせて自然に腰も浮き上がっていく。
もっと強い刺激を求めて、おねだりするかのように。




「はぁっ・・・・・あぁ・・・・・・」




ただ快楽を求めてくねる腰。
だらしなく開かれた唇からはいやらしい声があふれ出て。
そして高みを目指していく。
指先で作られた輪が快感を与えていく。





でも、こんなモノだけで感じてちゃつまらない。





「はい。お終い。」





あっけなく輪は解かれ、はちきれそうになったモノから指を離す。
突然見捨てられてしまった彼の身体は名残惜しさを全身であらわすかのように
身をよじりながら懇願する。




「えっ!?ちょっ・・・・お、お願い・・・・もっと・・・・・」



「だって、入れて欲しくないんでしょう?
 だったらつまんないから止めちゃう♪」




そんな無邪気な声で彼の願いは拒否された。





「そっ、そんなっ!!入れられるならっ・・・・
 入れたいです!!!」




慌ててそんなコトを言い出す彼。
ホントに?ホントにそんなコト言っちゃって良いの?
ホントに『入れたい』んだ??





「へぇ~・・・・。そう。
 だったら『入れて』あげようか。」



「は、はい・・・・・欲しい・・・ですっ・・・・」






消え入るような彼の声。
喘ぐ吐息に隠れた彼のオトコとしての欲望。
アタシの言葉でくすぐられた本能。
彼がアタシに陥落してしまった瞬間。






アタシはその言葉に嬉々としながら身体を離し、ローションを手のひらから溢れさせる
ようにひたひたと彼の下半身に垂らし始める。




「じゃあ入れてあげる。奥までかきまわしてグチャグチャにね。」
 






アタシの言葉に反応するかのように、彼の身体から緊張が解ける。
その瞬間を待ち焦がれるようにうねる腰。
彼の頭の中はきっとこれから起こるAVの世界のような状況への期待で
いっぱいなのだろう。
裏切られるとも知らずに。



そんな欲望で張り詰めきったモノを無視してアタシの指は下の方へ。
彼の脚を開かせ、彼の身体の『入り口』を探りあてる。



「あっ!」




驚く彼の口から思わず声が漏れた。





「ちょっ、ソコはっ!!」




彼の『入り口』をローションでしっかりと潤わせる。
周囲を這い回る指。




「だって『入れたい』って言ったじゃない。」






だから入れてあげるの。
指が少しずつ目標を定め、徐々に中心に近づいていく。
触れた刺激に応えるように力がこもるその場所に。



くちゅ。
探り当てたその場所からいやらしい音が立つ。
その音がどこから漏れたか判った彼は顔を背ける。
目隠しをしていても目を硬く閉じているのが判る。





「恥ずかしいわね・・・・全然拒みもしないで。
 ホント入れて欲しくてたまらなかったのね。」




くちゅ。
ローションはまだ卑猥な音を立て続ける。
羞恥心で閉じようとする脚を押さえ込んだまま、その穴に
ぐっと押し当てられるアタシの指。




「ほら、逃げようとしてもだめ。
 動けば勝手に入っていくわよ。
 それともそうしたいのかもしれないけど?」




そう。
ナカに触れられるのは怖いコト。
だけど身体がその恐怖に逃げようとしても、その先にある好奇心に
吸い寄せられていく。
知らないコトは知りたいでしょう?




「初めてでしょう?安心して・・・・
 ちゃんと優しくしてあげるから。」






そして彼のナカにアタシの指が飲み込まれていく。





























と。
何か最近すっかり更新遅れてますわ( ´・ω・)
正直色ボケしとります(ヲイ
下書きしたまま放置しっぱなしですよ_| ̄|○スマソ



そしてまた続く、と(つ∀`)